2022年05月26日
新自衛隊拳銃SFP-9用VEGAホルスター

イタリアの軍・警察向け装備ブランドのVEGA HOLSTER(ベガホルスター)から自衛隊の新9mm拳銃であるHK FSP9(VP9)用の各種ホルスターが入荷しています。
VEGA HOLSTER
ユニーバーサルライト付き拳銃ホルスター
各ブランドのどんなウェポンライトにも対応するホルスターです。
その秘密はホルスターの下半分はベルクロで開閉式になっています。このベルクロで銃に合わせて自由に調整することができるのです。
ホルスターはロック付きで、不用意な脱落や敵から奪われることを防ぎます。
ロック解除は親指で、レバーを押しながらバーを前に倒します。
多くのホルスターはライト付きかライトなしの拳銃のどちかしか対応しません。
でもこのVEGAホルスターのユニバーサルライト付き拳銃ホルスターはOTSオリジナルのスペーサーを装着することでどちらにも対応します。
ホルスターのネジを一旦、外し、ホルスター内部からスペーサーを噛ませ、ネジで止めます。
スペーサーが銃にフィットするように作られているので、銃のガタ付きは皆無です。
ライト装備の拳銃を銃口部から見たところ。
ライトなしのスペーサーを使用した場合。
ホルスター内側はベロア生地で銃をキズつけいないように配慮されています。
樹脂製9mm拳銃用レッグホルスター
こちらは新9mm拳銃用のライトなしレッグホルスターです。ベガホルスターでは、各種ホルスターが用意されているだけでなく、各パーツを組み替えて、ホルスターをレッグタイプ、ベルトに、MOLLEで装着など汎用性が高いのです。

VEGAホルスターは各種オプションも充実しています。
自分の好みに合わせてセットアップしましょう。
樹脂製SIG P226用ホルスター
コンシールドに適したデザインで、不用意に脱落しないようWロック機能付きです。
ロックは2重にかかります。まずは矢印の部分の第1のロックをスライドさせて解除します。
銃を抜く時にグリップを掴んだI際に、パドルも握りながら銃を抜きます。これが第2のロックです。
このホルスターも内側にベロア生地が貼られています。

エリートでは主に自衛隊、警察で使用する拳銃用ホルスター、マガジンポーチ等のVEGA HOLSTERを各種取り揃えております。
ぜひ、一度、お店でご覧になってください。
エリートホームページ
プロショップ エリートオンライン・クロネコ店
エリートツイッター
2022年05月24日
陸自20式小銃に最適なダットサイト TDX-11他


徐々に配備されつつある陸自20式小銃ですが、隊員からは光学機器が欲しいとの声も聞きます。
現代戦でゲリラじゃなく一国の組織がアイアンサイトで戦うのはナンセンスでしょう。
今回は陸自20式小銃に最適な光学機器を紹介します。

20式にはライフルスコープは日本のマーチ製が装備されるそうです。
そこでダットサイトは下記のものをお勧めします。
OTS TDX-11S
非常にクリアな視界でドットもシャープで、明るいダットサイトです。ドットは精密射撃に適した2MOAで防水仕様です。そして信頼高い日本製です。
銃への搭載もマウントはスローレバーでワンタッチで行えます。
89式小銃やM4、そして20式小銃にも狙いやすく、マグニファイアなどとの併用にも最適なマウントベースからドットの光点の高さが39mmとなっています。
前方からダットサイトの反射光も隠す、ハニカムフィルターも付属します。

エレベーション、ウィンテージの調整はキャップを外してゼロインを行います。
このダットサイトの精度は凄く高く、アメリカの射撃大会でも高い成績を発揮しています。
しかも日本製ですから信頼性も高いです。
ダットのスイッチはダイヤルの光点の明るさを示す数字がONで、その上下にある「・」がOFFスイッチです。
1クリックでON、OFFが可能で非常に使いやすいです。多くのダットサイトと違い、ON、OFFするのにダイヤルをグルーと半周以上させたりする必要がないのです。
またエアソフトガンを使用した近接訓練用にポリカーボーネイトのレンズキャップのオプションがあります。装着は対物レンズ前に被せ、ネジで締めるだけで簡単です。
これでレンズの破損を防げます。
TDX-11Sは自衛隊員特別割引き制度有ります。
詳しくはお店まで。
状況に応じてこのTDX-11用のローマウントも用意されています。
お奨めの2個目は世界の特殊部隊が使用しているイオテック
ホロサイト
EO-TECH
EXPS3-0、EXPS-3-2

ボディカラーはタンカラーとブラックがあります。

EXPSというのはE(EXTREME最高の)というEが付きスローレバーマウント仕様でスイッチ類が左側面に配置されるため、マグニファイヤーやナイトビジョンを後ろに付けた場合に操作しやすくなっています。

コンパクトで、頑丈な本体、そして狙いやすいレーザーホログラフィックのレティクルで、世界中のプロたちから信頼され、愛用されているのがEO-TECHです。
このモデルはナイトビジョンモード(10段階照度調整)付きで、10m防水です。バッテリーはCR123A1本使用します。
ちなみにEXPS3-0、EXPS-3-2の違いはレチクルの違いで中央のドット(1MOA)が1つのもが0、2個のものが2です。

レーザー光線によるサークルの中心にドットがあるレティクルで、サークルで目標までの距離が測れたりもします。
また目に近い位置に搭載した場合はサークルは小さく見えますが
目から遠い位置に搭載するとレティクルが大きく見えます。
目からの位置が変わることでレティクルのサイズも変わりますが、目標物に対してのサークルの大きさは変わりません。
どの位置でも目測ができ、大変理にかなっています。
EO-TECH
G43 STS
コンパクトな3倍マグニファイアとの併用できます。これで中距離でも正確な射撃が可能です。
イオテックも自衛隊員特別割引き制度有ります。
詳しくはお店まで。


エリートでは陸上自衛隊の20式小銃にふさわしい高精度、耐久性の高いプロ仕様のダットサイト、TDX-11S、EO-TECH XPS3-0他、各種取り扱っております。
このような光学機器を搭載することで射撃精度、狙いも早くなります。
これからの時代は必須のアイテムです。
エリートホームページ
プロショップ エリートオンライン・クロネコ店
エリートツイッター
2022年05月20日
OTS-SDX-11S ダットサイト

OTSはダットサイトやスコープ等を独自に開発しています。
実は開発担当者の歴史は長く、30年以上になります。
その中でジェリー・バーンハートやダグ・ケニッグなどがOTS(開発担当者)が開発したダットサイトを使用して、大会で好成績を残しました。
彼らだけでなくて日本人シューター、イチロー永田氏もOTSのダットサイトの愛用者です。
今年のビアンキカップが来週始まりますが、そこに2名の日本人シューターがOTSのSDXS-11Sを使用して出場します。
今回はその1人、鈴木タクマの銃を紹介します。

このカップガンはもともとはダンスキーが作ったカップガンをリムキャットがリビルトして、イチローさんに送ったんですが、イチローさんがもう1人の日本人シューター、鈴木タクミに譲渡し、タクミがリビルト、SDX-11Sを搭載、アップグレードしたものです。

今回はSDX-11Sを搭載したカップガンがどのような成績を残すのか、非常に興味深いです。

※SDX-11Sは若干の数量を発売予定です。
購入希望の方はプロショップ・エリートまでご連絡下さい。
タクマは高校からアメリカに渡り、紆余曲折を経て最近ビアンキカップ挑戦に漕ぎ着けた努力家です。普段はサンタモニカで居酒屋「TAKUMA」 を経営しています。
日本料理『拓 (TAKUMA) 』 in Santa Monica
www.santamonicatakuma.com
このお店の食事はお世辞抜きで美味しく、自分もLAを訪れた際には必ず寄っています。
皆さんもLAに行く機会があれば、ぜひ行ってみてください。
飯柴
----------------------------------------------------------------------------------------
エリートLINE 友達募集中

プロショップエリートのLINE公式アカウントを開設いたしました!
お店の最新情報やセール・イベント情報などを配信する予定です。
今登録すると、店頭ですぐに使える500円割引クーポンがもらえます。(6月30日まで)
登録方法は下記にて。
スマホでご覧の方は
↓「友だち追加」↓ボタンをクリック
@169sczcq でID検索するか、
2022年05月19日
今、5.11 TACTICALが熱い!

皆様にお馴染みのタクティカルギアブランド511。ミリタリー、ポリス、アウトドアに最適でデザインに優れたアイテムが豊富でタクティカルウェアの元祖ともいうべき511です。
特に今もあることで話題になっており熱いです。
https://www.tactical-life.com/news/president-zelenskyys-5-11-shirt/
今回はその511のあれば便利なアイテムを紹介していきましょう。

511
FLEX 9.6 HORIZONTAL POUCH
何にでも使用可能な汎用性の高いポーチです。大きめでバックパックの正面やサイド、プレートキャリアーなどの正面や脇に装着してサーモやナイトビジョンなどの収納に最適。
他にもアウトドアや普段使いで、身の回りのもの収納できます。
名称の9.6とは横9インチ、高さ6インチという意味です。
サイズ:高さ15.24cm x 幅22.86cm x 奥行8.89cm
重量0.19kg
容量:3.5L
素材:500Dナイロン
カラー:レンジャーグリーン、コヨーテブラウン、ブラック

MOLLEの装着は511独自の½インチウェビングラダーと¾インチTPUコーティングストラップによるFlex-HT™マウントシステムを採用。
¾インチTPUコーティングストラップは着脱可能で、外した後のリングにショルダーストラップなど装着してバッグとして使用してもよいでしょう。
内部はポケットなど何もないシンプル仕様です。

511
FLEX 6.9 VERTICAL POUCH
こちらは先に紹介したものと同じサイズで高さが9インチの縦型になります。
収納物により、縦、横を選べます。
サイズ:高さ22.86cm x 幅15.24cm x 奥行8.89cm
重量0.19kg
容量:3.5L
素材:500Dナイロン
カラー:レンジャーグリーン、コヨーテブラウン、ブラック

MOLLEの装着はFlex-HT™マウントシステムで行います。
開口部はジッパーで大きく開くため、出し入れしやすくなっています。中は9.6と同じく何もないシンプル作りです。

511
Flex Admin Pouch
プレートキャリアーの胸元などに装着するユーティリティポーチです。ポーチは180度開くので、非常に使い勝手がよいです。
すぐに使用する小物、筆記用具やコンパス、地図などなどの携帯に最適です。ポーチ本体も二重層の耐水性500Dナイロンのため、完全防水ではないが、急な雨でもある程度防水性がある。
さらに本体正面には横向きのMOLLEが2列、配されてれており、ポーチ類の増設、ペンホルダー、サイリウムなどの携帯にも使用できます。
カラー:レンジャーグリーン、コヨーテブラウン、ブラック

MOLLEの装着はFlex-HT™マウントシステムで行います。

内部は大小ポケットやエラスティックバンドを装備しています。反対面はベルクロ対応のソフト素材で小物類をベルクロで装着することができます。
各ポーチのサイズ感はこんな感じです。FLEX 9.6 HORIZONTAL POUCH、FLEX 6.9 VERTICAL POUCHは大体、中型オートの拳銃のスライト長とグリップまでの全高とほぼ同じくらいなので大きさの目安になります。

511
FLEX FLASHLIGHT POUCH
タクティカルライト用のポーチです。各社多様なライトがありますが、CR123A電池2本用のライトなら大抵フィットします。
ライトの携帯は軍、警察では必須アイテムです。すぐに取り出せるこのポーチは最適です。
サイズ:高さ15.24cm x 幅3.81cm x 奥行3.18cm
重量:0.07kg
素材:500Dナイロン
カラー:レンジャーグリーン、コヨーテブラウン、ブラック

MOLLEの装着はFlex-HT™マウントシステムで行います。
当店、エリートで人気のライト2種。左はSTREAMLIGHT(ストリームライト)のProTac HL-Xで全長は140mm、右はINFORCEのTFx、全長は127mmです。
どちらのライトにもフィットします。ポーチ本体にゴムバンドによりライトをしっかりホールドしてくれます。径の太いヘッドのものはきついので、ヘッドを上向きに収納した方が良いです。

511
MAVERICK BATTLE BELT
1.75インチ幅のベルトにMOLLEを配した装備ベルト。バックルはプロから定評のあるコブラバックルを採用しています。さらにインナーベルトとのセットです。
また人間構造に基づいた湾曲形状なので、装着感も良い。
サイズ:S,M,L,XL
AustriAlpinCOBRA®バックル
本体:N420D /N1000D Cordura®ラミネート加工ナイロンウェビング
カラー:コヨーテブラウン、ブラック

パンツにインナベルトを装着し、パンツの上からマーベリック バトルベルトをベルクロで装着します。激しい動きでもベルトがズレることがないようになっています。

レーザーカットされたMOLLEに装備を装着できます。また人間構造に基づいた湾曲形状なのが、わかるでしょうか?

プロたちから信頼の高い頑丈なコブラバックルを採用しています。不用意に外れることはないが、取り付けも取り外しもワンタッチでできます。

エリートでは511をタクティカルウェアからタクティカルギア、バックパック、ブーツと豊富に取り揃えています。上から下まで全て当店で揃いますので、ご来店をお待ちしています。
エリートホームページ
プロショップ エリートオンライン・クロネコ店
エリートツイッター
2022年05月18日
高精度なポセイドン HD単眼鏡入荷!

安価で高性能で携帯性抜群で、当店でも人気のポセイドン HD単眼鏡が再入荷しました。
ミルスケール内蔵で、防水でフラッシュライト並みのサイズで7倍率を誇ります。
サイズ:133 x Φ36mm
重量:155g
倍率:7倍
対物レンズ:28mmフルマルチコート
明るさ:16
視界:7°
先視界:1000m先で123m
防水性:IPX7
付属:ハニカムラバーキャップ、ストラップ、専用ケース
接眼レンズ部分を回せばピントが調整できます。
着脱可能なハニカムラバーキャップは反射光を抑え、発見される危険が低減します。またレンズはフルマルチコートでクリアな視界を実現しています。

目標までの距離を測れるミル・スケール搭載しています。左右100ミル、上下も上70、下30ミルで100ミルです。
自衛隊員にはお奨めです。
接眼部にはラバーのアイキャップがあります。また、アイキャップを折り畳んで使用することもできます。

もう一つ自衛官にお奨めなのが、ドイツのシュタイナーのSTEINER 8 X 30 ST双眼鏡です。
ボディー素材は軽量、強固なポリカーボネートの一種、マクロロンを使用しています。 本体内には窒素ガスが充填し、-40℃から80℃の間でも内部のレンズが曇らりません。
そして水深5mまでの耐水圧性を備えています。
金属に比べて、腐蝕や大きな温度変化、気象変化に強く、耐衝撃性を備えた素材です。
さらに本体全体はラバーコートが施され、耐衝撃性のみならず、手にしても滑りにくくなっています。
サイズ:108x168x56mm
重量:530g
倍率:8x
対物レンズ直径:30mm
レンズコーティング:反射低減コーティング
焦点調節方式:シュタイナーオートフォーカス
1000m距離視野:120m以上
付属品:対物レンズカバー、接眼レンズカバー、ベルト

非常なクリアな視界でミルスケールが右のレンズのみにあります。
※写真はレチクルのイメージ。
一度フォーカスを合わせれば約20mから先は再調整不要なシュタイナーオートフォーカス式を採用
また顔のサイズにより、レンズ感覚も無段階で調節できるようになっています。


軽量、コンパクトで、防水とハードユースに耐える仕様で陸自幹部だけでなく、戦車、特科、狙撃手など各兵科にシュタイナー8 X 30 STは必須アイテムです。
ショップ・エリートでは官公庁の方には特別プライスで提供しています。
ちょっと高額ですが、その価値は十分にあります。
ぜひご来店のうえ、この双眼鏡を覗いてみてください。
エリートホームページ
プロショップ エリートオンライン・クロネコ店
エリートツイッター
2022年05月16日
サプレッサーを使用した戦術(実戦編)

前回まで、サプレッサーについて説明を行いました。今回はサプレッサーを使用した際の、実際に得る戦術的利益(Tactical Advantage)について述べてみたいと思います。
(前回までに述べた項目は省く)
●コミュニケーションの向上

米陸軍国際スナイパー大会で、サプレッサーを使用するチームと使用してないチームを比較すると、まず明確な違いに気付きます。サプレッサーを使用していない部隊は射撃時に大声で怒鳴り合うようにコミュニケーションを取っています。
サプレッサーを使用しているチームは普通に会話するようにコミュニケーションが取れていました。
このアドバンテージは説明の必要が無いくらいです。

銃声はもちろんですが、大声で怒鳴り合うと、当然周辺の音も聞き難くなりますから、接敵の音も聞こえなくなります。
これは非常に危険な状況です(ついでに体力も消耗します)。
もちろん他の音も聞き逃す可能性が高いですから、戦術的によくありません。またこれは自分の個人的な主観ですが、サプレッサーを使用しているチームの方が冷静な判断力を維持しているようにも見えました。当然と言えば当然の事です。
●IFF(敵味方識別)

エントリーチームなどの部隊がサプレッサーを全員に装備していた場合、屋内等での敵味方が入り乱れた戦闘状態で、容易に敵味方を識別できるようになります。
サプレッサーを使用しての射撃音は明らかに違いますから、例えば1階から現在2階の状況がどうなっているのか、ある程度把握できるようになります。
またもし2階での銃撃戦が『ボスッ、ボスッ、ボスッ』という音で終われば味方の部隊が敵兵を制圧して終わったのがわかります。
ですが『バン、バン、バン』とサプレッサー無しの銃声で終わった場合、味方の部隊が敵に制圧されてしまった可能性が高い事を意味します。
このように、音で敵味方を識別する事が容易になります。
もっともベテランの将兵になると、AKとARの射撃音の識別は容易にできますが、屋内のように音響が乱反射するとその識別も難しくなります。
●セカンドチャンス(スナイパー)

スナイパーが狙撃を行った場合、初弾を外すとまずセカンドチャンスはありません(よくスナイパーを『One Shot One Kill』と表現しますが、それは次弾のチャンスが無い事を意味します)。
銃声によって射撃した事が敵兵に完全にバレてしまいます。
敵兵は銃声がした方角に対して遮蔽物に身を隠しますから、次弾を撃つチャンスは殆ど無いでしょう。
この辺はハンティングと同じです。スナイパーにハンター出身者が多いのはこういった理由もあると思います。
ですがサプレッサーを装着していれば、数百メートル離れた敵兵に銃声は殆ど聞こえません(口径等にもよる)し、敵兵は着弾した方角に注意がいきますから、時間差によって次弾を発射できるチャンスが生まれます。
もし敵兵付近に着弾せず、敵兵が狙撃されたことに気が付かなければ、次弾を撃つチャンスはさらに広がります。
●メディア対策(警察狙撃犯)

瀬戸内シージャック事件のような状況で、警察の狙撃部隊が狙撃銃を発射したとしましょう。
非常線が張られているとはいえ、現場で銃声がすればメディアや野次馬の注意を引いてしまいます。
これは警察が最も嫌う事態です。ですがB&T社製SPR 300 PROのような消音銃を使用して狙撃すれば、雑音が多い現場ではまず気づかれることはありません。
というか、SPR 300 PROはそのような状況を想定して設計された狙撃銃です。
分解して小さなロープロファイル・キャリーバッグに入れて携行できるのも利点です。
私服で周辺のビル(狙撃位置)に入れば、メディアや野次馬に気付かれないでしょう。
逆に『いかにもSWAT』といったような仰々しい格好で大きな狙撃銃を抱えて
ビルに入れば、否が応でも目立ちますし、周辺のテンションは必要以上に上がってしまいます。
サプレッサーにはこういったテンションを抑える効果もあります。

最後になりますが、『サプレッサーで射撃すると、初弾だけ消炎が見えるけど、次弾からは見えなくなるのはなぜ?』という質問を受ける事があります。
あれはFirstRound Popという現象です。
初弾を撃つ前はサプレッサーの内部にある酸素があるので、ガスが燃え切らずにサプレッサーを付けていても消炎が見えてしまうことがあります(次弾からはサプレッサー内部に発射ガスが充満するので、この状況は起きない)。
これが嫌な場合は、銃身長を長くしたり、サプレッサーを別の物に交換したり、サプレッサー内部に少量の水を含ませたりすることで対処できます。
今回は数回にわたってサプレッサーについて述べてみました。
OTSではサプレッサーだけでなく、専門のインストラクターが定期的に講習を行っていますので、ぜひ参加して得た知識を勤務に役立ててください。
飯柴
エリートホームページ
エリートオンラインショップ
エリートツイッター
2022年05月14日
エリートLINE公式アカウント開設!

プロショップエリートのLINE公式アカウントを開設いたしました!
お店の最新情報やセール・イベント情報などを配信する予定です。
今登録すると、店頭ですぐに使える500円割引クーポンがもらえます。(6月30日まで)
登録方法は下記にて。
スマホでご覧の方は
↓「友だち追加」↓ボタンをクリック
@169sczcq でID検索するか、
2022年05月05日
サプレッサーを使用した戦術(1)

サプレッサーを使用した戦術
前回まではサプレッサーの基礎知識を説明してみました。
今回からはサプレッサーの戦術について説明したいと思います。
前回までに少しカバーしましたが、単にサプレッサーと言っても部隊が何を求めるのかによって使用するサプレッサーも異なってきます。
よって部隊はサプレッサーを発注する際に、部隊の任務を理解し、サプレッサーの性能プライオリティの優先順位をまず確定させなければなりません。
まずそれが確定しないと戦術の話になりませんので、そこから入りましょう。

特殊任務の場合h必須のサプレッサー(MP-5SD)
サプレッサーの性能
*消音性
*消炎性
*重量(軽量化)
*全長・直径(サイズ)
*価格
*発射ガス
などがあります。
銃器や装備がそうであるように、同じ性能であれば軽量で短く安いに越したことはありません。
ですが世の中そう上手くはできていませんので、何かを優先すれば他の何かが犠牲になります(例:車の馬力を優先すれば、燃費が悪くなる)。
よって部隊の任務とサプレッサーの性能をよく理解し、上手くマッチングさせなければなりません。
極端に言えば、サプレッサーの重量とサイズが問題でないのなら、全長を長く直径を太くして、限りなく無音・無消炎に近付ける事はできます。
ですが携行性を考えると現実的ではありません。

前回も少し説明しましたが、部隊によって任務の主旨が異なります。
空挺部隊の長距離偵察小隊などでしたら、サイズ(重量と全長)が最重要視されます。
ですが警察の狙撃班のような部隊でしたら、重量はさほど重要ではなく、消音性に重点が置かれるはずです。
価格も重要です。
国民の税金で購入するわけですから、無駄使いはできません。
例えばアルミでは強度で妥協しなければいけませんが、チタンを使えば強度と軽量化の両アドバンテージを得られます。しかし当然の事ながら価格が高くなります。
予算で思い出しましたが、サプレッサーを多く使用すると小銃本体の寿命が若干、縮まります。
サプレッサーが発射ガスの圧力を抑えるわけですから、銃のボルトやガスピストンなどへの負荷が増加する場合があります。
そのため、小銃はガス・レギュレーターが付属していて、サプレッサーを使用する際にはガス圧の調節ができるように設計されていいます。
当然、専用のサプレッサーが小銃と同時進行で開発されることが多くなっています。
この辺はもはや銃器エンジニアリングの世界での常識となっています。

連射では特に目立つ発射時の火焔
サプレッサーの性能リストの中で、『全部分かったけど、最後の発射ガスって何?』という声が聞こえてきそうです。
これについて説明しましょう。サプレッサーは発射ガスを制御すると述べましたが、その結果バックプレッシャーによって本来ならば銃口から前方に逃げるはずの発射ガスが逆流し、射手の顔面付近に停滞する現象が起きます。
なぜこれが問題なのかと言うと、呼吸時に吸い込んだり、目に入ったりすることがあるからです。
実際問題として、サプレッサー付き機関銃を全自動で撃つと、発射ガスが目に染みて目を開けていられなくなります。
実射と同時に視界が奪われるわけですから、戦術的にも問題です。
(射手がゴーグルを着用するのは、この発射ガスが目に入るのを防ぐため)。
よって最新のデザインでは発射ガスをサプレッサー前方に逃がすように設計されています(サプレッサーの銃口付近に穴が開いている)。
B&T社のRBS(Reduced Backpressure Suppressor)などがそれです。
私も試しましたが、ガスで目が痛くなることはありませんでした。

B&T社のRBS(Reduced Backpressure Suppressor)
いずれにしましても、サプレッサーを選択する際はこのような複数の要素を考慮し、部隊の任務と合致した製品・モデルを選択しなければなりません。
今回はサプレッサーの戦術の前段階、サプレッサーの性能の種類と、部隊の任務の関係について述べてみました。参考になれば幸いです。
B&T RBS
飯柴
エリートホームページ
エリートオンラインショップ
エリートツイッター