2014年01月30日
アメリカ大寒波
米国南部を襲った近年最悪の冬将軍

日本ではあまり大きく報道されていませんが、この冬米国南部は異常気象に見舞われ、州知事が緊急事態宣言を出すほどになっています。
マイナス10度以下が連日して続き、水道管が破裂する事故が多発しておりました。
そこを火曜日に襲ったのが史上最悪と言われるスノーストームでした。
雪と氷に慣れていない南部の人たちはパニックを起こし、大変なことになっています。
私自身、諸用でアトランタ空港に到着したのがまさにその火曜日でした。90%以上が欠航となる中で、運が良かったのか悪かったのかなぜか私の便だけは運行しておりました。
そしてレンタカーでハイウエイに出るとそこは大げさな表現ではなく地獄絵図でした。路面が凍結しており、坂道では車が滑り台のように滑ってきて連続して衝突事故が起こっていました。

頭を打って血を流している女性を手当てしているまさにそこに車が突っ込んできて二次災害に発展した現場を目撃しました。
また横滑りした大型トレーラーが対向車線にはみ出して、乗用車数台を次々に潰していく光景などは、映画のようでありました。
路肩に倒れていると思ったホームレスは、すでに凍死していました。車をインターステートのど真ん中に放置して歩いて移動する人々など、米国に住んで20年以上の自分ですが、こんなに酷い事態は初めてです。

結局、アトランタ空港から目的地まで、普通に運転すれば45分、どんなに酷いラッシュアワーでも2時間かかる道のりが10時間かかりました。
その間、幸いにも私には何も事故は起こりませんでした。
ミシガンで過ごした経験と運転技術が功をそうしたのでしょう。
空港を出発する前にフィレステーキをレストランで食べて体力を付けまた車内には数リットルの飲料水、IFAK、食料、サバイバルキットが積んでありましたので、幸い使うことは無かったですが心理的に安心できました。
服装はソロモンのクエスト4Dブーツ、5.11の3 in 1パーカ、Kitanicaのブラシュパンツ、ORのヘッドキャップ、オークリーのサングラス、厚手のグローブ、等と備えをしっかりしておりましたので、安全でした。
また空港を出発する前に空港内のレストランでフィレステーキをガッチリ食べて体力を付けておいたのも良かったです。
私の経験ですが、おおまかに見て備えをシッカリしている人は災害を受けず、無防備な人に災害は降りかかるようです。私自身、10代の時に関西地方に2年ほど住んでいましたが、対地震装備をシッカリ持っていました。
そして私が関西地方を離れた数ヵ月後、阪神大震災が襲って、私が住んでいた地域が壊滅状態に陥りました。東北大震災にしても、3.11の少し前に私は仙台を訪れていました。
自然災害とはいつ起こるかまったく予想はつきません。皆さんも最低限の装備を身近に持ち、常に心構えをしっかりと持って行動して下さい。
飯柴
タクティカル プロショップ・エリート
エリート・オンラインショップ

日本ではあまり大きく報道されていませんが、この冬米国南部は異常気象に見舞われ、州知事が緊急事態宣言を出すほどになっています。
マイナス10度以下が連日して続き、水道管が破裂する事故が多発しておりました。
そこを火曜日に襲ったのが史上最悪と言われるスノーストームでした。
雪と氷に慣れていない南部の人たちはパニックを起こし、大変なことになっています。
私自身、諸用でアトランタ空港に到着したのがまさにその火曜日でした。90%以上が欠航となる中で、運が良かったのか悪かったのかなぜか私の便だけは運行しておりました。
そしてレンタカーでハイウエイに出るとそこは大げさな表現ではなく地獄絵図でした。路面が凍結しており、坂道では車が滑り台のように滑ってきて連続して衝突事故が起こっていました。

頭を打って血を流している女性を手当てしているまさにそこに車が突っ込んできて二次災害に発展した現場を目撃しました。
また横滑りした大型トレーラーが対向車線にはみ出して、乗用車数台を次々に潰していく光景などは、映画のようでありました。
路肩に倒れていると思ったホームレスは、すでに凍死していました。車をインターステートのど真ん中に放置して歩いて移動する人々など、米国に住んで20年以上の自分ですが、こんなに酷い事態は初めてです。

結局、アトランタ空港から目的地まで、普通に運転すれば45分、どんなに酷いラッシュアワーでも2時間かかる道のりが10時間かかりました。
その間、幸いにも私には何も事故は起こりませんでした。
ミシガンで過ごした経験と運転技術が功をそうしたのでしょう。
空港を出発する前にフィレステーキをレストランで食べて体力を付けまた車内には数リットルの飲料水、IFAK、食料、サバイバルキットが積んでありましたので、幸い使うことは無かったですが心理的に安心できました。
服装はソロモンのクエスト4Dブーツ、5.11の3 in 1パーカ、Kitanicaのブラシュパンツ、ORのヘッドキャップ、オークリーのサングラス、厚手のグローブ、等と備えをしっかりしておりましたので、安全でした。
また空港を出発する前に空港内のレストランでフィレステーキをガッチリ食べて体力を付けておいたのも良かったです。
私の経験ですが、おおまかに見て備えをシッカリしている人は災害を受けず、無防備な人に災害は降りかかるようです。私自身、10代の時に関西地方に2年ほど住んでいましたが、対地震装備をシッカリ持っていました。
そして私が関西地方を離れた数ヵ月後、阪神大震災が襲って、私が住んでいた地域が壊滅状態に陥りました。東北大震災にしても、3.11の少し前に私は仙台を訪れていました。
自然災害とはいつ起こるかまったく予想はつきません。皆さんも最低限の装備を身近に持ち、常に心構えをしっかりと持って行動して下さい。
飯柴
タクティカル プロショップ・エリート
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2014年01月29日
コブラバックル付き緊急用ベルト
5.11のマーベリック・アサルターズ・ベルトが入荷しました。

やたら頑丈なバックルと、簡易ループのついたベルトは大抵の場合、CQBベルト、リガーベルト、なんて呼ばれています。最近では多くのメーカーからリガーベルトの名前で製品が販売されています。これらのベルトは大抵が重く、そして厚い幅のがっしりしたベルトです。耐加重最大2tものモデルもでています。なぜ、このベルトはこんなに頑丈なのかは、このベルトに託された緊急時のハーネス代わりとしての役割です。本格的なクライミング用ではないので登山には向きませんが、万が一のための仕様になっています。だいたいの場合が表面のループフックにカラビナをまわしてロープを通す使い方をします。You tubeなどに詳しい使用方法が載っていますのでご興味のある方はどうぞ。

これが従来のCQBリガーベルト
そのCQB/リガーベルトの最新型のモデルが5.11より入荷しました。
従来のバックルとは違いループバックの煩わしさもなくなり、簡単に着脱ができるようになっております。
またカラビナをかけるループフックもあります。念のためですが、こちらは簡易用ですので登山、クライミング、ラペリングには向いておりません。安全帯の1つとしてお考えください。

こちらのリガーベルト「5.11 マーベリック・アサルターズ・ベルト」は店頭に展示販売していますので、ご興味のある方は是非お立ち寄りください。
2014年01月25日
Personal Security Detail (PSD)

PSD任務とは、世間一般ではボディーガードと呼ばれているもので、映画やTVのニュースなどで大統領を警護するシークレット・サービスなどで一般にも認知度がある任務のひとつです。
一般人に感想を聞くと、“カッコいい”という答えが返ってきそうですが、実際の現場はどうなのでしょうか。
私は現役時代にPSDの訓練を受け、複数回PSD任務に就きました。コンボイ・エスコート任務までをPSDに入れるとしますと、数え切れないほどのPSD任務をこなしてきた事になります。

その私の意見ですが、PSD任務は映画のカッコいいイメージと違い、精神的・肉体的に疲労するだけです。映画では銃器で襲撃してきた敵をJターンなどの派手なカーアクションやガンアクションなどを駆使して反撃し、制圧しています。
ですがこれはPSD任務としては完全に失格です。映画は観客を楽しませるのが目的ですが、現実のPSDはクライアントに安全を提供するのが目的ですので、銃撃戦の真っ只中に身を置かせてしまっては話になりません。
クライアントの行動を予め計画し、移動ルート(予備も含め)選択、アドバンスと呼ばれる事前偵察を行います。
またクライアントの健康状態や行動パターンを調べ、持病などがあったら病院・消防署、また立ち寄る可能性のあるお気に入りのレストラン、店舗、などの位置を把握しておかなければなりません。
非常に地味で根気のいる仕事です。逆に言うと、この地道で根気のいるアドバンスをしっかり行っていれば、ほぼ100%脅威を防ぐ事ができます。
私はPSD任務はほとんど引き受けませんが、写真のように稀に引き受ける事があります。
今回の任務に関して詳細は語れませんが、非常に現実的な脅威がありました。ですが幸いにも事前に防ぐ事ができました。
現場でPSD任務に就くプロの皆さん、くれぐれも注意して、クライアントに安全をしっかり提供して下さい。
また同時に自分自身も護る事を忘れないでください。 飯柴
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2014年01月22日
2014ショットショー
毎年、ラスベガスでおこなわれるショットショーへ行ってきました。

相変わらず夜景の綺麗なラスベガス

噴水ショーも毎年バージョンアップしています。

ラスベガス空港

今回は中庭にフラミンゴがいるホテルです。

フラミンゴは本当に片足で立って寝てました。

さすがに世界最大の銃器・アウトドア用品のショーで、通路が渋滞するくらい人で溢れてました。

大きなトリジコンのブースです。

ACOG、VCOG、RMRととても人気のある照準器が並んでました。


SRSダットサイトが搭載されたハンドガン
ショットショーではいろいろなブースで記念品やお土産をゲットする楽しみがあります。
今回も結構たくさん貰いましたのでお店にご来店の方に差し上げます。

みなさんも遠慮なくご来店ください。
つづく
タクティカル プロショップ・エリート
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相変わらず夜景の綺麗なラスベガス

噴水ショーも毎年バージョンアップしています。

ラスベガス空港

今回は中庭にフラミンゴがいるホテルです。

フラミンゴは本当に片足で立って寝てました。

さすがに世界最大の銃器・アウトドア用品のショーで、通路が渋滞するくらい人で溢れてました。

大きなトリジコンのブースです。

ACOG、VCOG、RMRととても人気のある照準器が並んでました。


SRSダットサイトが搭載されたハンドガン
ショットショーではいろいろなブースで記念品やお土産をゲットする楽しみがあります。
今回も結構たくさん貰いましたのでお店にご来店の方に差し上げます。

みなさんも遠慮なくご来店ください。
つづく
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2014年01月12日
戦闘用耳栓
コンバット・イヤープラグ(戦闘用耳栓)“イヤーデフェンダー”

今回は耳を守るという大事なお話をします。
特に自衛隊員の人は良く読んで、この内容を他の隊員(特に新隊員)にも伝えて下さい。
--------------------------
当社では自衛隊の方々に訓練指導をすることが良くあります。
訓練指導には様々な内容があります。
CQBや閉所戦闘のほかに戦術、銃や照準器の使い方や手入れ方法からコンバットメディックなど様々です。
そんな時、気になったことがあります。
『○○さん』とか『××ニ曹さん』とか隊員を呼んだときに、聞こえない人や、えっと聞き返す人が意外と多いと。
そこでわかったことに自衛隊の隊員の方は難聴ぎみの人が多い。
格闘技(特に柔道)をする人の耳が腫れている人が多いように。
特に機甲・特科や普通科でも射撃を良くする立場の人に多く見られます。また、航空機の整備やヘリコプターの近くにいる人も多いようです。

また、片方の耳だけ難聴という人も多いようで、普段はあまり不便を感じてないので気が付かない人もいます。

聞いたところによると自衛隊の射撃訓練では鉄帽(ヘルメット)を被っていれば、耳栓もゴーグルもしなくても撃っていいことになっているそうです。みんな個人個人でアイプロテクション(ゴーグル)やイヤープロテクション(耳栓)を買ってしているらしい。
アメリカではアイプロテクションとイヤープロテクション(目と耳を守るもの)を付けていればOKです。
ヘルメットなんか付けない。

さて、どうして難聴になるかといえば、はっきり言って耳に負担を掛け過ぎた結果です。
若い人は自分は耳が良いとか耳が丈夫だとか過信している人が結構多くいます。
耳の中には鼓膜があり、振動を感知する器官、それを伝える神経など様々なものがあります。
当然、若い時は丈夫ではりがあり、少しくらいの衝撃音(銃や大砲の発射音などの衝撃音)で耳の中がキーンということになっても
5~30分くらいで回復します。
歳をとるとこの回復時間が徐々に長くなっていきます。
だから若い人は回復時間が早いので、自分は耳は丈夫だと思い、耳栓などしない素の状態で衝撃音を聞いたり、音楽を大音量で聞いたり無理をします。
ここで必ず覚えておいて欲しいのは人間の音を感知する器官は、金属疲労と同じように大きな音を聞くと疲労が蓄積していくということです。
もちろん歳をを重ねると老化ではりも失われ、耳が遠くなりますが、これとは違って負担を掛け過ぎていると40歳を超えるくらいから急に耳が聞こえづらくなってきます。
昔、自衛隊の射撃の教官だった人に聞いた話です。
携帯用の機関銃の展示射撃をするときにウレタン製の耳栓を両耳にして射撃をしたと。
2,3発撃ったときに右の耳栓が外れて落ちたと。
しかし、途中で展示射撃をやめるわけにはいかないのでそのまま全弾撃ち尽くしたそうです。
「それ以来、僕は右耳は良く聞こえないのですよ」と言ってました。
今では、耳栓が外れた時に「あっ、耳栓が外れましたので、やり直します」とい言えばだれも文句は言わないのですが、当時はそういう雰囲気ではなかったようで、一度始めたことは最後までやるという姿勢を見せたそうです。
でもその気概が仇となって今でも右耳が聞きづらくなってしまったようだと言ってました。

ウレタンの耳栓
ここで大事なことは自衛隊員(特に陸曹や陸士)は定年が他の業種の人より早いということです。
つまり自衛隊生活の中で何か体に障害を持ってしまったら、他の人より早く来る定年後の第二の人生に差し障りがでます。
だから、新隊員のうちから耳はしっかりと保護しましょう。
もし、実弾射撃(空砲も)発射するときに耳栓が外れたら、手を挙げて「耳栓が外れました」と言って付け直してから撃ちましょう。
エアガンの訓練でも銃口のそばや閉所で訓練する時は以外とキーンとなる場合があります。
実戦を想定して耳栓を使用した方がいいです。
そういう時にお奨めが『イヤーデフェンダー』という画期的な最新の耳栓です。
小さい話し声は良く聞こえて、大きな衝撃音は通さないというものです。

イヤーデフェンダー
これは「撃ちかた用意」という合図は聞き逃さないし、バンバン撃っている最中に「撃ちかたやめ」もまた聞き逃しません。
しかも、衝撃音から耳は守ります。
そして一番重要なことははずれにくいということ。
他社の名ばかりのコンバットイヤープラグ(戦闘用耳栓)というのは概して耳に差し込むだけという形状をしています。
そういう形状のものは戦闘時や訓練時に飛んだり、跳ねたりしているといつの間にか耳から外れていて、気が付くと片方が無いとかいうことが良くあります。

矢印の部分が突起部
『イヤーデフェンダー』の特徴はその形状にあり、突起の部分を耳のくぼみに差し込み、枠全体で押さえるので簡単には外れません。
簡単には外れないということは戦闘用耳栓では非常に重要です。
真剣に訓練しているときや緊張しているときは耳栓が外れたことに気が付きませんから。

中央が白いのが左耳用、中央が赤いのが右耳用
中央のふたを閉めれば話し声も聞こえなくなります。(通常は開けたままで使用します)
『イヤーデフェンダー』には真ん中に小さな穴が開いています。(穴の中の特殊構造はパテントです)
しくみを簡単にいうと、中心の小さい穴から話し声などの小さな波長の音は通し、大きな波長の衝撃音は通さないということです。
そのため周りで射撃している射場から携帯電話で話ができます。
僕もアメリカで射撃する時にウレタン製の耳栓を渡され、指で小さく尖らせて耳に入れましたが段々膨らんできて外れたことがあります。
それよりもほとんどの音が聞こえなくなり、射撃の合間は外し、射撃時にはまた付けるというのが面倒でした。
ペルターなどの電子イヤマフを使いましたが、これも結構圧迫感があり、長時間の使用は疲れました。

イヤマフは両耳の部分を圧迫されているので、ついこのように外してしまう。

イヤマフを外していることを忘れてつい撃ってしまう
でもくれぐれも自分の耳は大事にしましょう。
人間は70%以上の情報を目から得ていると言われていますが、実は目は見える範囲でしか見えないのです。
耳は後ろも横も360度、レーダーのように警戒して、目を休ませているときも活動して情報を送ってくれる大事な器官です。
さすがに自衛隊員は良いものには目ざとく、個人で買う人も多く、部隊での購入もすごく増えている耳栓です。
でも、なぜかわかりませんが自衛隊の官品には採用されません。
やはり自分の身は自分で守るしかないようです。
ちなみに『イヤーデフェンダー』には防水携帯ケースがセットのモデルもあります。

ヘルメットのバンドやモールに付けられる便利な専用ポーチ
『イヤーデフェンダー』は普通の使い捨て耳栓と比べれば高いですが、水洗いもできますし、大事に使えばかなり長期的に使えます。
へんな安物耳栓で耳を悪くするくらいなら、これをお奨めします。
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今回は耳を守るという大事なお話をします。
特に自衛隊員の人は良く読んで、この内容を他の隊員(特に新隊員)にも伝えて下さい。
--------------------------
当社では自衛隊の方々に訓練指導をすることが良くあります。
訓練指導には様々な内容があります。
CQBや閉所戦闘のほかに戦術、銃や照準器の使い方や手入れ方法からコンバットメディックなど様々です。
そんな時、気になったことがあります。
『○○さん』とか『××ニ曹さん』とか隊員を呼んだときに、聞こえない人や、えっと聞き返す人が意外と多いと。
そこでわかったことに自衛隊の隊員の方は難聴ぎみの人が多い。
格闘技(特に柔道)をする人の耳が腫れている人が多いように。
特に機甲・特科や普通科でも射撃を良くする立場の人に多く見られます。また、航空機の整備やヘリコプターの近くにいる人も多いようです。

また、片方の耳だけ難聴という人も多いようで、普段はあまり不便を感じてないので気が付かない人もいます。

聞いたところによると自衛隊の射撃訓練では鉄帽(ヘルメット)を被っていれば、耳栓もゴーグルもしなくても撃っていいことになっているそうです。みんな個人個人でアイプロテクション(ゴーグル)やイヤープロテクション(耳栓)を買ってしているらしい。
アメリカではアイプロテクションとイヤープロテクション(目と耳を守るもの)を付けていればOKです。
ヘルメットなんか付けない。

さて、どうして難聴になるかといえば、はっきり言って耳に負担を掛け過ぎた結果です。
若い人は自分は耳が良いとか耳が丈夫だとか過信している人が結構多くいます。
耳の中には鼓膜があり、振動を感知する器官、それを伝える神経など様々なものがあります。
当然、若い時は丈夫ではりがあり、少しくらいの衝撃音(銃や大砲の発射音などの衝撃音)で耳の中がキーンということになっても
5~30分くらいで回復します。
歳をとるとこの回復時間が徐々に長くなっていきます。
だから若い人は回復時間が早いので、自分は耳は丈夫だと思い、耳栓などしない素の状態で衝撃音を聞いたり、音楽を大音量で聞いたり無理をします。
ここで必ず覚えておいて欲しいのは人間の音を感知する器官は、金属疲労と同じように大きな音を聞くと疲労が蓄積していくということです。
もちろん歳をを重ねると老化ではりも失われ、耳が遠くなりますが、これとは違って負担を掛け過ぎていると40歳を超えるくらいから急に耳が聞こえづらくなってきます。
昔、自衛隊の射撃の教官だった人に聞いた話です。
携帯用の機関銃の展示射撃をするときにウレタン製の耳栓を両耳にして射撃をしたと。
2,3発撃ったときに右の耳栓が外れて落ちたと。
しかし、途中で展示射撃をやめるわけにはいかないのでそのまま全弾撃ち尽くしたそうです。
「それ以来、僕は右耳は良く聞こえないのですよ」と言ってました。
今では、耳栓が外れた時に「あっ、耳栓が外れましたので、やり直します」とい言えばだれも文句は言わないのですが、当時はそういう雰囲気ではなかったようで、一度始めたことは最後までやるという姿勢を見せたそうです。
でもその気概が仇となって今でも右耳が聞きづらくなってしまったようだと言ってました。

ウレタンの耳栓
ここで大事なことは自衛隊員(特に陸曹や陸士)は定年が他の業種の人より早いということです。
つまり自衛隊生活の中で何か体に障害を持ってしまったら、他の人より早く来る定年後の第二の人生に差し障りがでます。
だから、新隊員のうちから耳はしっかりと保護しましょう。
もし、実弾射撃(空砲も)発射するときに耳栓が外れたら、手を挙げて「耳栓が外れました」と言って付け直してから撃ちましょう。
エアガンの訓練でも銃口のそばや閉所で訓練する時は以外とキーンとなる場合があります。
実戦を想定して耳栓を使用した方がいいです。
そういう時にお奨めが『イヤーデフェンダー』という画期的な最新の耳栓です。
小さい話し声は良く聞こえて、大きな衝撃音は通さないというものです。

イヤーデフェンダー
これは「撃ちかた用意」という合図は聞き逃さないし、バンバン撃っている最中に「撃ちかたやめ」もまた聞き逃しません。
しかも、衝撃音から耳は守ります。
そして一番重要なことははずれにくいということ。
他社の名ばかりのコンバットイヤープラグ(戦闘用耳栓)というのは概して耳に差し込むだけという形状をしています。
そういう形状のものは戦闘時や訓練時に飛んだり、跳ねたりしているといつの間にか耳から外れていて、気が付くと片方が無いとかいうことが良くあります。

矢印の部分が突起部
『イヤーデフェンダー』の特徴はその形状にあり、突起の部分を耳のくぼみに差し込み、枠全体で押さえるので簡単には外れません。
簡単には外れないということは戦闘用耳栓では非常に重要です。
真剣に訓練しているときや緊張しているときは耳栓が外れたことに気が付きませんから。

中央が白いのが左耳用、中央が赤いのが右耳用
中央のふたを閉めれば話し声も聞こえなくなります。(通常は開けたままで使用します)
『イヤーデフェンダー』には真ん中に小さな穴が開いています。(穴の中の特殊構造はパテントです)
しくみを簡単にいうと、中心の小さい穴から話し声などの小さな波長の音は通し、大きな波長の衝撃音は通さないということです。
そのため周りで射撃している射場から携帯電話で話ができます。
僕もアメリカで射撃する時にウレタン製の耳栓を渡され、指で小さく尖らせて耳に入れましたが段々膨らんできて外れたことがあります。
それよりもほとんどの音が聞こえなくなり、射撃の合間は外し、射撃時にはまた付けるというのが面倒でした。
ペルターなどの電子イヤマフを使いましたが、これも結構圧迫感があり、長時間の使用は疲れました。

イヤマフは両耳の部分を圧迫されているので、ついこのように外してしまう。

イヤマフを外していることを忘れてつい撃ってしまう
でもくれぐれも自分の耳は大事にしましょう。
人間は70%以上の情報を目から得ていると言われていますが、実は目は見える範囲でしか見えないのです。
耳は後ろも横も360度、レーダーのように警戒して、目を休ませているときも活動して情報を送ってくれる大事な器官です。
さすがに自衛隊員は良いものには目ざとく、個人で買う人も多く、部隊での購入もすごく増えている耳栓です。
でも、なぜかわかりませんが自衛隊の官品には採用されません。
やはり自分の身は自分で守るしかないようです。
ちなみに『イヤーデフェンダー』には防水携帯ケースがセットのモデルもあります。

ヘルメットのバンドやモールに付けられる便利な専用ポーチ
『イヤーデフェンダー』は普通の使い捨て耳栓と比べれば高いですが、水洗いもできますし、大事に使えばかなり長期的に使えます。
へんな安物耳栓で耳を悪くするくらいなら、これをお奨めします。
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2014年01月12日
休業のご案内

2014年1月14日から17日までアメリカのラスベガスで恒例のショット・ショーが開催されます。
世界一の銃器やアウトドアの見本市です。
今回はアメリカのショットショーへ視察に行くのでお店は14日から17日までお休みになります。
ご迷惑をお掛けしますがご了承下さい。
宜しくお願い致します。
タクティカル プロショップ・エリート
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2014年01月10日
5.11ライトペン

5.11(ファイブ・イレブン)タクティカル・ライトペンです。
昔から暗いところで作業するためにライト内蔵のペンはありましたが、タクティカル・ペンでは初めてです。
そのため、結構重く、ごついです。

ライトの明るさは非常に暗いです。
これは最低限字の書ける明るさであり、目立たないようにという配慮だそうです。

これは相手に見つからないように動く、夜間訓練時などでは結構、良いかもしれません。
ライトが暗いので相手に見つかる心配があまり無く字が書けるという利点があります。
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2014年01月09日
Trijicon SRS

米軍採用の照準器“A.C.O.G.”を作っているトリジコン社の新しい軍用ダットサイト“SRS”のお知らせです。
SRSはソーラーシステム内蔵の省電力ダットサイトで通常の使用であれば単三電池1本で1~2年間も使用できます。

ボディの大きさからは重そうに見えますが、思ったより軽く、視界が広いので非常に見やすいダットサイトです。
軍用ダットサイトの大事な点は
①狙点がくるわない事
②頑丈であること
③周りが明るくても暗くてもダットがきっちりと認識できること
④レンズの歪みがないこと
⑤電池が不要か、長く持つこと
⑥マウント部が丈夫であること
これらの要素はほとんどクリアしている数少ないモデルと思われます。

防水性も高く、徐々に採用している部隊が増えているそうです。

今回、若干数ですが入荷分にはトリジコンSRS純正のキラーフラッシュ・ハニカムフィルターと専用フィリップアップキャップが付きますので、希望の方はお早めにご依頼ください。

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2014年01月08日
軍隊流格闘技

最近はテクノロジーが発達して、武器や装備類も格段に進歩して、軍人にとっても便利な時代になってきたと思っています。ですがどれだけ技術が進歩しても闘いの基本は素手ゴロ、徒手空拳ではないでしょうか。私は昔、インストラクターから「素手で闘えないやつが武器を持って戦う事などできるわけがないし、その資格も無い」と教えられました。全くその通りだと思います。各国の軍隊においても、格闘技を教育しない軍隊は存在しません。警察(日本)においても柔道、剣道のどちらかが必修科目です。これは精神を鍛えるのと同時に、実用性もあるからです。例えば小型潜水艇で日本に上陸する可能性のある北朝鮮のゲリラなどは全員が黒帯三段レベルの格闘技の達人と見ておいて間違い無いでしょう。銃を突きつけて拘束しようとしても、不用意に近づくと反撃を食らって銃を奪われる最悪の結果となります。ですのでこちらも格闘技を身につけておくしか対抗策はありません。ある程度身につけておけば反射神経や間合いの取り方などで、非常に有効です。
私自身、10代の頃から様々な格闘技を経験してきました。現在も自宅には簡単なジムがあり、鍛錬を怠ってはおりません。つい先日も米国内においてフルコンタクト空手の大会(極真ルール)に出場して、入賞しました。日本では私(181cm・96kg)より大きい選手を見かける事はほとんどありませんが、米国ではそういうわけにはいきません。写真を見てもらえばわかりますが、自分が一番小さいという日本では考えられない現象が起きます。食料事情が厳しい北朝鮮軍の特殊部隊員がこのような大型である事は考え難いですが、普段から大型の選手を相手にしておかないと、いざという時に対応ができなくなります。スポーツ格闘技の殆どが体重別階級制度で試合が行われていますが、これは技術が同程度ならば体重が重い方が有利だからです。技というのは力を有効的に伝える手段であり、圧倒的な力の前には負けてしまいます。スポーツ格闘技の世界においては、例えば柔道や空手の無差別級の大会に出場して「相手が重かったから…」と言い訳はできます。ですが警官が容疑者に叩きのめされて帰ってきて、「容疑者が格闘技経験者で大きかったものですから取り逃がしました…」などという言い訳が通用するでしょうか。まずしないでしょうし、軍隊においても同じです。

自衛隊の徒手格闘、警察の柔道・剣道などを見ていると、正直すぎる、正々堂々すぎる感じがしてしまいます。もちろんそれが日本人のいい所なのではありますが、もうちょっと実際の情況を想定しながら訓練に励んで欲しいと思います。自衛隊の徒手格闘で防具を着けますが、自分は大いに賛成です。というのも胴プロテクターとスーパーセーフを着けた状態は、ボディーアーマーとヘルメットを装着した実際の感覚に近いからです。これは経験者ならみなわかりますが、慣れていないと非常に動きづらく、最初は着て立っているだけで不快なものですから、これに普段から慣れておくというのは非常に有効ですし、軍務に支障をきたす怪我を未然に防ぐという効果もあり、一石二鳥ではないでしょうか。
いずれにしても、格闘技の訓練は地味ではありますがプロにとって必要不可欠な技術ですので、皆さん怪我をしないように注意しながら励んでいただきたいと思います。
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2014年01月08日
トリジコン RMR

米軍にA.C.O.G.という軍用スコープを納入しているTrijiconという会社のコンパクトダットサイト“RMR”(Ruggedized Miniature Reflex)が入荷しました。

ON/OFFのスイッチ付で通常のダットサイトのように明るさが8段階に調整が可能です。

アメリカではハンドガンの上部に取り付けて使うタイプが徐々に多くなってきています。
それならやはり頑丈なRMRがお勧めです。

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2014年01月07日
エリート近くの背脂ラーメン「じょっぱり」
エリートです。本日7日(火)から11日(土)まで通常営業を行っております。
勝手ではございますが来週14日(火)から17日(金)まで臨時休業させていただきますのでご容赦ください。
それ以降でしたら通常営業を再開いたしますので、今後ともエリートをよろしくお願い致します。
今年こそはきちんとブログを更新していける様に頑張ります…。エリートの製品情報や赤塚のグルメ情報まで幅広く取り扱っていけたら…と思います。
さて新年1発目のブログは、ずばりラーメンです。

エリートの向かい側の東武東上線下赤塚駅に向かう道路、途中のすき家さんの横にある路地をまがっていくとあります「じょっぱりラーメン」。

下赤塚には数件のラーメン屋がございますが、こちらのじょっぱりラーメンは知る人ぞ知る土佐っ子ラーメンと言われる系統を継ぐラーメンです。
その特徴はなんと言っても背脂。
すごい背脂。

このもっさりとして、意外とくどくない味に心惹かれる人が多く、近隣ではなかなかの評判です。土佐っ子系ラーメン店の中でも、もっさりとした味付けに定評があり、遠方からお越しになられるかたもいらっしゃるそうで…。
もしエリートの近くにお越しになることがありましたら、寄ってみて下さい。
本年もエリートをよろしくお願いします。

2014年01月04日
あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
エリートです。本年もよろしくお願いします。
エリートの初売りは1月4日より5日までの
新春エリートセール(13:00〜19:00)を行っております。
お近くにお越しでしたら、是非お立ち寄りください。
お得な福袋もご用意しております。

1月7日より通常営業となります。
今年も各種タクティカル用品をご用意してお待ちしておりますので、今年もエリートをよろしくお願い致します。