2015年02月26日

ゴアテックス?シールスキンズ?


防水性って大事ですよね。エリートです。

昨日、防水グローブについての記事をアップしました。その後、防水の皮膜について詳しく調べる機会がございましたので付記させて頂きたいと思います。

防水のグローブ、ソックス、靴…なにかは全て防水の膜がはられています。で、その防水の膜はいろいろなメーカーから発売されております。

まず、防水性はどこのメーカーのがいいの?ということですが、とりあえずゴアテックスが主流です。で、ゴアテックスの原材料「ポリテトラフルオロエチレン」というフッ素樹脂素材を改良して、どんどん新しいものが出来ております。

このポリテトラフルオロエチレンですが、簡単に言うと水は通さないけど空気は通す、という代物でございます。カラダから出る汗などは逃がし、外から振りかかる雨なんかは通さないよーという素材です。ただ、空気が通る以上、穴が開いております。それはもう微細な、水分が通れないくらい細かい穴が開いております。ですけど、押し込めばこの穴から水分が通るそうです。ですので如何にゴアテックスであろうと完全なる防水性能があるということではないようです。この穴が広がらないようにケアし、水分をきちんとはじく様に日頃からクリーニングしないといけないそうです。

ですが、もちろん雨具としては立派に使えます。もう雨具としては立派に使えるので、最近ではこのカラダから出る汗がいかに快適に乾くか、ドライに清潔に保てるか、というところに焦点があたっているようです。具体的に有名ドコロのメーカーのアプローチをピックアップしてみました。


まず最大手、ゴアテックスは
ポリテトラフルオロエチレン+ポリウレタン
これは防水透湿性が高く、耐久性に難のあるポリテトラフルオロエチレンに耐久性を持たせる形でポリウレタンの層をコーティングしています。防水性は一番ですが、価格や透湿性の面では少し遅れている部分があります。


eVent
ポリテトラフルオロエチレンに疎水性をコーティング
ポリテトラフルオロエチレンに疎水性を持たせることにより、ゴアテックスよりもさらに透湿性が増しております。空気の循環がスムーズなので常にドライ、逆を言うとゴアテックスに比べ防風性が…ということになります。


シールスキンズ
防水皮膜+メリノウール
防水素材の皮膜と保温性の高いメリノウールを併用しております。優しい肌触りなので、使い心地では抜群です。体温が低下することによって肉体的にもパフォーマンスが低下しますが、スポーツしている時は暑いんじゃないかな…。保温性が必要かどうか見極める必要があります。


Polartec
マイクロメンブレン
従来の生地より細く繊維を使い、より多くの通気孔が形成することにより最先端の透湿性を実現しました。ですが、通気孔が増えたことによりゴアテックスなど従来の防水皮膜に比べ、雨具としては十分に使用できるレベルですが、防水性は低下しています。


など、です。
どこのメーカーにも一長一短があるようです。

ゴアテックスをはじめ、防水素材は非常にデリケートです。フッ素でコーティングしたり、新進の素材を開発したりしておりますが、やはり毎日使って、洗濯をしたりしていると防水性が低下してしまいます。防水性は撥水スプレーや街のクリーニング屋さんなどを活用して、ケアをしていかないと長期の使用は厳しいです。

そのうちエリートでも防水スプレーなんか扱えたらなーと思っています。また、その時にはこのブログでご紹介しますので、飽きずにこのブログを見ていただけたらと思います。
今後ともエリートをよろしくお願いします。


  

Posted by ELITEMASTER  at 01:16Comments(0)装備品・訓練

2015年02月20日

雨でも!雪でも!防水グローブならへっちゃらです!


寒いですね。
こんなに寒いと屋外での作業が億劫になりますね。

そんな時に雨が降ってきたらたまったもんじゃないですよね。

指や足先など冷えていくと、冷やされた血液がカラダを循環して、免疫力や代謝を低下させます。ライノウィルスという風邪の原因菌みたいなものも冷えたカラダで繁殖しやすいようで、カラダを冷やすと風邪を引きやすくなる様です。

ですので、指先や足先など末端が水に強いグローブや靴下などがあると快適な屋外作業に勤しめます。

という訳で今回シールスキンズのグローブとソックス、ビーニーを用意しました。
シールスキンズ、聞いた事がある方もいらっしゃると思います。こちらのメーカーは防水のグローブ、ソックスをメインに開発しており、色々なところで「ホントに濡れない…」との評判もあります。

水が皮膚につくと水は乾燥しようと熱量を奪って行きます、皮膚から。で皮膚から奪った熱で水分は乾いて行きます。この時、奪われた熱のせいで皮膚は局所的に冷えます。手の甲をぺろっと舐めてみると凄い冷えるのがわかると思いますが、それです。冬場に水で手を洗うと指先がかじかんでしょうがないですよね。濡れるだけで手から熱を奪っていくので、防水性の必要がわかるかと思います。

エリートは今回シールスキンズの人気のグローブ
ドラゴンアイ・グローブ


をご用意しました。サイクリングや登山などマルチアクテビティに使えるモデルです。スマホ対応です。

また
ミッドウェイトニーレングスソックス


膝まで隠せるくらいの長さの防水靴下です。いくら防水と言えど、アンクルソックスの様な丈の短いものでは簡単に内側に雨が入ってしまいます。足からしたたる水滴のせいですね。ですので丈を長くし、より水滴が内側に侵入しにくいモデルとなっております。

ウォータープルーフビーニー




防水のビーニーハットです。透湿性が高いので、イヤな蒸れ方はしません。

以上の防水用品たちを用意しましたので、お近くにお越しの際はぜひエリートにお立ち寄りください。
今後ともエリートをよろしくお願い致します。




  

Posted by ELITEMASTER  at 19:05Comments(0)装備品・訓練

2015年02月18日

シュアファイヤー6P、9Pの新型モジュール


当店にのお客には昔からシュアファイヤーを使用している隊員さんが多くいます。
昔のキセノン・バルブの6Pや9Pなどは今では暗く、電池消費量も多く,あまり使用されない方が多いiいようです。

そういう僕の「シュアファイヤー6P」も引き出しの奥の方に眠ってました。

そこで昔のキセノンバルブのシュアファイヤー6P・9Pを持っている人にのカスタム・アップのお知らせです。!





大ベストセラー・フラッシュライト「6Pや9P」の初期のキセノン・バルブ仕様にこのLED交換用モジュールに付け替えれば65ルーメンだった光量が一気に10倍以上の800ルーメンの光量にアップします。
しかもLEDですので電池消費時間もあまり変わりません。
旧型の6Pや9Pなどをお持ちの方はこれらのLEDに交換することで今でも一級のフラッシュライトとして蘇ります。



光の色合いも真っ白や昼白色、キセノンのような黄色ぽっい光(電球色)と選ぶことができます。
旧型の6Pと思っている友達に見せたら、とてつもなく明るいのでびっくりでしょう。


【明るくするLED】
XP-800-4(LED:4灯 800ルーメン 広角モデル)
XP-600-1(LED:1灯 500ルーメン)
XP-500-1(LED:1灯 500ルーメン)
それぞれ電球色や昼白色、ピュア・ホワイトの色があります。





【カラーLED】
このLEDモジュールは明るさではなく、暗い信号用のカラーLEDです。


XP-5-Blue(LED:1灯 5ルーメン LED Color:青)


XP-5-Red(LED:1灯 5ルーメン LED Color:赤)


XP-5-Green(LED:1灯 5ルーメン LED Color:緑)

色の違いから遠くから見てもよくわかります。5ルーメンですので明るくはなく、消費電力は非常に少ないモデルです。



【IR(インフラレッド) LED】


もう1つは自衛隊員や特殊な部隊の人にしかあまり用途はありませんが、強力なIR(インフラレッド)照射LEDモジュールです。
肉眼では見えないけれど、強力なIR(インフラレッド)を照射したいという隊員さんは多いはずです。




そこでもう一のLEDモジュールは900mWというパワーのIR照射LEDモジュールです。
ちなみにsurefireのタクティカル・ウエポンライトM720VのIR照射はMAXで240mWです。
そのモデルと比べても3倍以上の出力です。
どこまで遠くに届くは試してみて下さい。


約200m先の建物で後ろの建物は約250m先です。

暗視を使用中に長い地下道や下水道に出くわしたときや野戦時に遠くの監視には必須です。
ただし、(ここから先はナイショ)


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古い旧型だと思っていた6Pや9Pもこれらの最新モジュールに付け替えるだけで夜間は無敵のフラッシュライトになります。
是非一度お試しください。


タクティカル プロショップ・エリート

エリート・オンラインショップ





  

Posted by ELITEMASTER  at 23:26Comments(0)お店の商品情報

2015年02月05日

映画『アメリカン・スナイパー』を観て



米国では日本より一足先にハリウッド映画が公開になります。米国に住む特権のひとつです。シールチームのメンバーであったクリス・カイル氏の実話を元にした映画『アメリカン・スナイパー』を早速観て来ましたので、その感想を述べてみたいと思います。

この映画はアクション映画のジャンルに分類されるのかもしれませんが、完全な人間ドラマです。戦争とはカッコいいものではなく、いかにして戦争が社会の内部から蝕んでいくかを描いた作品です。ですので『ブラックホーク・ダウン』のような派手な銃撃戦シーンはそれほど多くはありません。ですのでアクションを期待している人はガッカリするかもしれません。

テキサス州出身のクリス・カイル氏は9・11をニュースで見て米海軍シールチームに入隊する事を決意し、米海軍に入隊します。20代後半の入隊は遅い部類で、シールの教官に『やめちまえ、このジジイ!』と怒鳴られても『俺は絶対に止めない!』と強固な意志を見せます。こういう時のテキサス人は本当に強いです。見ていて米軍入隊した時の自分自身とオーバーラップしてしまいました。



見事シールに選ばれ、幸せな結婚と2人の子供に恵まれて幸福な家庭を築きながらも、4度の戦場派遣を経て、PTSDと闘いながら家族を取り戻すまでの様子が描かれています。クリス・カイル氏は戦場では水を得た魚のようになり、平和な米国に帰還しても心が安らぐ事はなく、戦場が恋しく感じるようになってしまいます。これは私自身もそうでした。アフガニスタンから帰還後、今まで普通に感じていた先進国の生活が心地悪く感じる感覚がしばらく抜けませんでした。運転中に工事現場に差し掛かった時に、コンクリートを砕く粉砕機が『ドドドド…』と音を立てた瞬間に、反射的にハンドルを切って反対車線に飛び出してしまったり、タイヤがパンクした音を聞いたら、反射的に伏せてしまったりしました。また夜中に起きて『しまった!寝過ごした!歩哨につかないと!』と、自分がどこで寝ているのか理解するまでしばらく時間がかかったりしました。ですのでクリス・カイル氏の精神状態がよくわかります。私がそこまで精神的に壊れなかったのは、日本人としての武士道がDNAの中にあったからでしょう。ただ私自身も4度も戦場に派遣されていたら、どうなっていたかはわかりません。

映画の内容に触れるので、ここから少し反転します。

それはともかく、クリス・カイル氏は最終的には家族の大事さを理解し、普通の人間としての心を取り戻しました。海軍も除隊して、傷ついた退役軍人たちをケアするボランティア活動を開始します。ところがある日、退役軍人に射撃を教えていたら、その精神異常者に射殺され、短い人生に幕を下ろす事となってしまいます。ラストシーンは、映画館内のほぼ全ての人が泣いていました。

ここまでです。

ではアクションですが、市街地におけるスナイパーの重要性がよくわかる映画となっています。突入部隊を遠距離から援護し、部隊の目となります。必要に応じて敵に射撃を加え、多くの仲間の命を救います。使用する狙撃銃はレミントンM700カスタムのボルトアクション・ライフルです。


追記です。


また責任重大な狙撃手としての任務がよく表現されているシーンの一つに、イラク人の女性と子供が爆弾を抱えて友軍に近づいていく場面があります。スポッターが『おい、もし間違って民間人を撃ったらリーベンワース(軍刑務所)行きだぞ…』というシーンですが、私自身も同様の経験があるので、手に汗握って観てしまいました。
ただ納得いかないシーンもありました。コンボイで移動中にSATCOM(衛星電話)で米国の妻と会話するシーンがありますが、これは危険極まりない行為で、絶対にやってはいけません。シアターではゲートを出たらチャンバーに装填し、再びゲートに戻るまで臨戦態勢になければなりません。狙撃地点で監視任務中にも同様にSATCOMで妻と会話し、今度はその様子をリアルタイムで流していました。重大なOPSEC違反です。こういう箇所はフィクションなのは間違いないでしょう。海軍精鋭のシールチームの人間が、このような危険行為をおこなうはずがありません。
そういった点を除けば、久しぶりに感動できる映画でした。クリス・カイル氏の愛国心に経緯を表し、冥福を祈り、残された家族に神のご加護がある事を願って、終わりにしたいと思います。

飯柴







  

Posted by ELITEMASTER  at 17:45Comments(0)インストラクター