2022年04月24日

サプレッサーの良く聞かれる疑問点?

サプレッサーの良く聞かれる疑問点?
サプレッサーの寿命
『サプレッサーはどのくらい寿命があるの?』と『サプレッサーのクリーニングの方法と頻度は?』との質問が多いので、それらに答えたいと思います。
まずはサプレッサーの寿命からです。

まず寿命ですが、非常に難しいことです。
というのも、サプレッサーの種類、口径、銃身長、半自動/全自動射撃、使用頻度、などによって変化するからです。
一言では答えられるほど、単純ではありません。
ではそれぞれの項目を説明しましょう。

1. サプレッサーの種類-サプレッサーには種類があり、偵察部隊などで使用するモデルは重量に比重を置き、アルミなどの軽量な材質が使われています。
それに対して機動性をあまり重視しない警察の狙撃犯などは、消音性を重視するために重い鉄製です。
言うまでもなく、前者の方が寿命が短いです。
長さも重要です。
取り回しを重視したサプレッサーは全長が短いです。
そうでない狙撃銃用のサプレッサーは全長が長い。
同じ材質なら長いサプレッサーの方が寿命は長くなります。
サプレッサーの良く聞かれる疑問点?

サプレッサーの良く聞かれる疑問点?
サプレッサーが無いと音と火焔で非常に目立ちます。

2. 口径-これは単純です。22口径用のサプレッサーと、
12.7mm用のサプレッサーでは、前者の方が圧倒的に寿命が長くなります。理由は単純で、発射時のエネルギーが大きい口径の方が、寿命は短くなります。また同じ口径で
も、サブソニック弾(亜音速)を撃つのか、スーパーソニック弾(超音速)を撃つのか、で変わってきます。当然前者の方がサプレッサーへの負担は少ないですから、寿
命は長くなります。

3.銃身長-これもサプレッサーの寿命を大きく左右します。
最新の小銃、H&K社製HK 433などは、レベル1メンテナンスで異なる銃身長の銃身を交換できます(11、12.5、14.5、16.5、18.9、20、インチ)。
弾薬は銃身長が長ければ長いほど、火薬が銃身内部で燃焼します。
サプレッサーは銃口に取り付けますから、銃身長が長い方がガスがより燃焼していますので、サプレッサーへの負担が少なくなります。
よって同じ銃でも短い銃身で撃つよりも、長い銃身で撃つ方がサプレッサーの寿命は伸びます。

4. 半自動/全自動射撃-よくYoutubeの動画で、機関銃をフルオートで射撃し、サプレッサーが真っ赤になって溶け落ちるまで撃ち続けるのがあります。
あれをやると寿命はものの数百発、時間にしたら2-3分あるかないか、でサプレッサーは使用不能になります。
あそこまでやらないにしても、半自動で撃つ方が、全自動で撃つよりも、サプレッサーの寿命は長くなります。
結論から言うと、通常の使用範囲内でのサプレッサーの寿命は1万5千発から2万発です。
ですが注意して使えば寿命はもっと伸びる可能性もあります。
もちろん、これにはスイスのB&T社製のような、『一流メーカーの製品』という条件が付きます。

サプレッサーの良く聞かれる疑問点?
自衛隊89式小銃用サプレッサー

サプレッサーを交換する目安ですが、発射音の変化に気付いたら、交換した方がいいでしょう。
単純に音が大きくなります。
内部のバッファーが金属疲労等の理由で、変形したりしていると考えられます。

今回はサプレッサーの寿命について説明してみました。
次回はサプレッサーのクリーニングについて説明してみたいと思います。

飯柴



OTSタクティカル・セミナー(勉強会)開催中
装備、戦技、をより詳しく知りたい人はぜひご参加ください。
詳しくはココを。



エリートホームページ
エリートオンラインショップ
エリートツイッター




同じカテゴリー(装備品・訓練)の記事画像
ストリームライトフェア再び!!!
OTSタクティカル・セミナー(勉強会)について
OTSタクティカル・セミナー(勉強会)開催
トモ長谷川のタクティカル訓練開催
イナート プロダクツ
東京マルイ 89式小銃用レイルシステムの組み込み方
同じカテゴリー(装備品・訓練)の記事
 ストリームライトフェア再び!!! (2023-05-26 10:16)
 OTSタクティカル・セミナー(勉強会)について (2022-04-19 20:05)
 OTSタクティカル・セミナー(勉強会)開催 (2022-03-28 14:44)
 トモ長谷川のタクティカル訓練開催 (2021-10-26 20:04)
 イナート プロダクツ (2020-10-07 14:07)
 東京マルイ 89式小銃用レイルシステムの組み込み方 (2020-08-14 15:38)

Posted by ELITEMASTER  at 14:21 │Comments(0)装備品・訓練

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。