2020年03月04日
英陸軍採用のMCDスナイパー用三脚
MCD社製P.R.S.T. トライポッドがL115 Tripod System英陸軍正式採用されました。
このブログでも何度か紹介しているノルウェーのMCD社製P.R.S.T.トライポッドですが、昨年英陸軍が設定したL115 Tripod Systemの一環として正式採用されました。
それが今年に入って納入が開始されました。
納品を待つMCD三脚
L115 Tripod Systemとは、アキュラシー・インターナショナル社製L115 A4狙撃銃（サプレッサー付）、Schmidt & Bender社製 5-25×56mm PM II スコープ、MCD社製トライポッド、HOGサドル、デプロイメント・ケース、その他アクセサリーからなる狙撃システムです。
各製品が英陸軍の狙撃教官たちによってベストの製品が厳選されたわけですが、その中にMCD社製P.R.S.T.トライポッドが見事に選ばれました。
もちろんベテランの教官たちはただ選んだわけではなく、各製品に対して過酷なテストが課されました。
その過酷なテストを勝ち抜いたのですから、L115 Tripod Systemに選ばれた各製品は、全てが1級品であり、もちろん自分も異論は全くありません。
先日、L115 Tripod System採用に当たって私は渡諾し、ヘードマルク県レナ市にあるMCD社を訪ねました。同社の生産体制・現場を実際に確認するのが主な目的でした。
これは専門用語でSupplier Auditというものです。
レナ市にはノルウェー陸軍の基地Camp Renaがあります。
ここには国軍特殊作戦コマンドー（FSK）、陸軍猟兵コマンドー（HJK）、そして緊急即応部隊（QRF）が駐屯する同国の国防における最重要拠点のひとつです。
MCD社も現役のノルウェー陸軍特殊部隊員によって立ち上げられた会社です。
MCD社員によって工場案内から始まり、P.R.S.T.トライポッドを使用した雪中での実射訓練も行われました。
さすがは南北両極点に最初に到達したノルウェー人です。
寒冷地帯での知識と経験に基づいた技術は予想以上のレベルでした。
CampRenaには、米軍からも海兵隊が1デタッチメント、陸軍第十特殊部隊群（EUCOM・欧州地域担当）から1チームが常に派遣され、Arctic Warfare（極地戦闘）の訓練を受けています。
ちなみにL115狙撃銃の正式名称はAW：Arctic Warfareです。
地球上におけるあらゆる環境で最も過酷なのは極地です。
理由は死に至るまでの時間が最短だからです。Camp Renaの緯度は61度で準北極圏に属します。
札幌市の緯度43度と比較すると、いかに北に位置するかがわかると思います。こういった過酷な環境で製作されたP.R.S.T.トライポッドですから、信頼性が高いのはさもありなんと実感しました。
なお、この時の様子はアームズマガジン2020年3月号にも掲載されておりますので、そちらも参考にしてください。繰り返しになりますが、P.R.S.T.トライポッドは英陸軍がベストと判断した狙撃用三脚です。
手にしたユーザーを裏切る事は無いと私は確信しています。
エリートホームページ
エリートオンラインショップ
エリートツイッター
プロショップ エリートオンライン・クロネコ店
Posted by ELITEMASTER
at 16:54
│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
