2021年10月26日

トモ長谷川のタクティカル訓練開催


弊社のタクティカルトレーニングなどでインストラクターを務めているトモ長谷川による「葉隠訓練」が2021年11月20日(土)〜21日(日)に開催されます。



インストラクター:トモ長谷川
アメリカで実際に特殊部隊が受講するタクティカルスクールでトモ長谷川が学んできた実戦的な内容が日本で学べる最先端の本格トレーニングです。




この「葉隠訓練」は一般のサバゲーマーの中でも「射撃が上手くなりたい、強くなりたい」という向上心ある人のためのタクティカル訓練で、エアソフトガンを使用した射撃主体となります。
とにかく、速く、正確に、どんな体勢でも命中させるテクニックを磨きます。
また自分が撃たれないようバリケード越しの射撃が基本となります。



射撃訓練の内容はアメリカで学んできた実戦的なものばかりです。
エアソフトガンを使った訓練ですが、近接戦闘では距離、精度とも実銃と変わりません。そのため、公務員の方にも有意義な訓練になるでしょう。



会場は埼玉県所沢市のBATONレンジになります。
インドアなので、天候にも左右されません。
公務員の方でも実践的な近接戦闘を学びたいという方は参加してみてはいかがでしょうか?


NOVEL ARMS Presents
葉隠訓練10

日時:11月20日(土)〜21日(日)
時間:8:00:開場、10:00:訓練開始
場所:埼玉県所沢市BATONレンジ
定員:両日とも20名前後
参加費:1日のみ/12,000円、2日間/22,000円


詳細・申込は葉隠のブログより
こちらをクリック






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2019年11月13日

元米陸軍大尉飯柴智亮氏の講習会&懇親会


11月9日(土)に練馬区で元米陸軍大尉飯柴智亮氏を招いて公官庁限定の講習&懇親会が弊社主催で開催されました。



講義内容は飯柴氏のアフガニスタンでの任務中に体験したIEDと米軍のカウンターIEDについて、つまり対処法について行われました。
IEDについては自衛隊でも経験がないため、皆さん真剣に耳を傾けていました。質疑応答でも鋭い質問が多くあり、熱心さが伝わってきました。



講習会の後は、場所を移して軽い食事とお酒とともに飯柴氏を囲んで懇親会となりました。当日は定員を超え、24名もの参加者がありました。
部隊同士の交流も進んだようです。



アメリカの最新装備を紹介、特徴なども解説。戦闘には良い装備を使うことも大切です。



米軍での経験談や突っ込んだ内容など飯柴氏と気軽に歓談もできました。
今後も弊社では飯柴氏が来日されるタイミングで講習会を行く予定です。
講習会の告知・募集は当ブログで行う予定ですので、定期的にチェックをお願いします。






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2019年10月29日

飯柴さんとの講習と懇親会



11月の9日の土曜日の夕方16:00より、元米軍大尉の飯柴さんを呼んで講習会と懇親会をおこないます。
(今回は官公庁職員の方対象)
飯柴さんは3年前に「カウンタースナイパー」や対IEDの話が途中だったので、その続きと新たにコンボイ・オペレーションや前線基地の構築・防御などの講習をおこないます。
(時間の許す限り)

実際にアフガンで実戦を経験した数少ない日本人ですので貴重な話も聞けると思います。



あんまり講習会形式だと質問なども、しにくいのではと飲み物や食事を用意して懇親会形式にします。

この機会に飯柴さんの講習に出たい人や質問などをしたい人はお気軽に参加申し込みしてくださいね。

かしこまった講習会ではないので普段着で参加できます。



内容(詳しくはまだ未定)

日時:2019年11月9日(土)
時間:16:00くらいから~20:00くらい
参加費:1人 2,000円
場所:タクティカルプロショップ・エリートのそばの北町地域集会所

参加は自衛隊官・警察官などの官公庁職員に限ります。
(今回は申し訳ありませんが一般の方はご遠慮ください)

申し込みは先着順です。(30名くらいを予定)
メールまたはTELで下記まで参加希望と言ってください。

TEL03-5967-0633(担当:伊藤)
メール:info@ots-japan.com



2019年10月のSEECATでMinimiを説明中の飯柴さん

案内書はこちらまで


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2018年10月23日

2018年度 国際スナイパー大会

2018年度 国際スナイパー大会
(米陸軍主催:フォート・ベニング米陸軍基地 10月10月15日‐19日)


毎年ジョージア州フォート・ベニング陸軍基地で開催されている国際スナイパー大会(現役の軍・警察関係のスナイパー限定)を視察してきました。
各チーム3名(スナイパー、スポッター、コーチ、各1名)で30チームが参加しました。
結果から言いますと、昨年の優勝チームであるレンジャー連隊(昨年と同じメンバー)が連覇しました。さすがは米陸軍が誇る最精鋭歩兵部隊です。
二位にはコロラド州軍、三位にはスウェーデン陸軍チームが入賞しました。全体的な順位としては、やはり常連チームが上位にくい込んでいます。
下位にはやはり初出場チームが多いです。よって継続的に参加してる組織は着実に実力を付けています。


競技内容は毎年違いますし、同じ部隊からででも、送られてくる人員も毎年異なりますが、継続して参加している部隊とそうでない部隊とで、確実に実力の差が出てます。
これは参加するのが部隊では教官レベルのスナイパーであるため、部隊に帰って大会での経験を後輩達に指導するからでしょう。
そしてスナイパー大会の真の目的はそこにあります。
おもしろいのは初参加の米海軍シールチーム1の25位という結果です。
これは自分がいつも主張してるんですが、シールチームは水兵から選抜します。


泳いだりするのは得意ですが、陸軍的な体力が無く、行軍時などにそれがモロに出ます。
それで結果的に下位順位となってしまうのでしょう。これはシールチームが劣っているとかの話ではなく、もし海軍スナイパー大会みたいのがあったとしたら、間違いなくシールチームは上位に行くと思います。
他にはスウェーデン陸軍チームが初出場でいきなり海外トップ・チーム賞を取ってます。
スウェーデン陸軍は同時にトップ・アイアンマン賞(今年から新設)を受賞しました。狙撃ではなく、行軍や障害物走破など、フィジカル・イベントのスコアで1位になりました。
もちろんそれらもポイントですので、総合的に3位に食い込みました。
よく鍛えられている証拠だと思います。


自分も先月、ヨーテボリ市にて極真空手スウェーデン全国大会に出場してきましたが、スウェーデン陸軍空挺部隊の空手家も何人か参加しており、よく鍛えられてるな、と感じたばかりでした。
同じく新設のトップ・ストーキング賞をレンジャー連隊チームが取りました。
これはストーキング・イベントで、敵兵役のスナイパー・スクール教官を相手に、いかに見つからずに行動できるかが競われる種目です。
興味深かったのは、ゴテゴテなギリースーツを着用しているチームがどんどん発見されて脱落していく中で、優勝したレンジャーチームはTactical Concealment社製のバイパーを着用していた事です。


バイパーはこのブログでもベストなギリーとして自分が紹介しましたが、まさにそれが証明された形となりました。
もちろんレンジャー連隊の訓練水準が高いのですが、そのレンジャー連隊に選ばれた装備という点が重要です。
このように、大会・競技・参加者の全てが進化していく国際スナイパー大会ですが、日本からの参加を強く推奨します。
ハッキリ言いますと、今参加したら下位からの出発になると思いますが、前述したように順位より経験をどう生かすかが重要ですので、日本の自衛隊チームも勇気を出して参加して欲しいと思います。 



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2018年08月10日

欧州軍限定スナイパー大会


ヨーロッパで米軍が主催してる欧州軍限定スナイパー大会があります。
今年はスウェーデンチームが優勝しました。


この大会は毎年、夏にドイツでおこなわれています。
ちなみに去年の優勝はベルギーチームでした。

日本の自衛隊の狙撃チームもAASAM(オーストラリア陸軍主催国際射撃競技会)で2度も優勝している実力のあるチームなのでこういう大会に出れたらいいですね。

飯柴

写真提供 Hogsaddle

  

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2018年03月14日

タクトレ講習会



3月31日の土曜日にカクティカル講習会の(基礎編第一回)をおこないます。
戦闘技術や装備品について勉強していきます。
興味のある方は是非ご参加ください。
(今回は官公庁職員の方のみ対象です。一般の方はご遠慮下さい。)



参加希望の方は下記へご連絡ください。
03-5967-0633 プロショップ・エリート 斉藤まで

参加資格は官公庁職員
日時:平成30年3月31日
場所:宇都宮(来られる人)
費用:3,000円
※電動ガンもしくはガスガンを持ってこられる方



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2017年12月22日

Agilite Gear Article



Agilite Gear (アジライト ギヤ)

アメリカも暑いですが、日本の暑さはそれ以上と聞いています。夏バテしないように水分を十分に取って、通気性の良い涼しい服装を心掛けてください。涼しい服装と言えば軍隊でも同じで、重装備で夏に行動する場合は通気性の良い服装をしないと敵にやられる前に暑さにやられてしまいます。私が基本訓練を受けたのはアメリカ南部ジョージア州フォートベニング基地で、7月から9月まで、まさに一番の猛暑の中での訓練でした。そういった経験をして以来、優れた通気性の良い服装や装備に機会があるたびに注目してきました。今回はAgilite Gearを紹介してみたいと思います。このブログでも以前に紹介しましたが、イスラエルから荷物が届いて、私が実際に使用してみた感想を正直に述べてみたいと思います。



私とAgilite Gearの出会いは今年のショットショーでした。『商品のプレゼンをしたい…』という先方の要請があり、会場近くのホテルのバーで待ち合わせてミーティングを持ちました。ショーで疲れていたのと、聞いた事も無いメーカーだったのとで正直な話、あまり期待はしていませんでした。そこに2人の若いユダヤ人が現れました。一目で軍隊か警察の訓練を受けた人間、というのがわかります(後で空挺部隊に所属していたと判明)。その二人からAgilite Gearについてのプレゼンを受けました。そこは空挺と空挺、話ははやいです。製品の実質がよく理解できます。
イスラエルという国家の歴史は、まさに戦争の歴史です。現在のイスラエルも小康状態とはいえ、予断を許さない状況にあるのは変わりありません。つまり使えない装備はイスラエル軍に必要ないのです。そのイスラエル軍精鋭部隊に製品を納めているAgilite Gearには、『使える装備』だけで、『使えない装備』はない、というのが私の印象でした。まさに『実戦無くして証明無し』を地でいってるメーカーです。



私が特に気に入ったのが、Battle Element Soft Shell Jacketです。通気性と保温性が考慮され、袖のハーフグローブと収納可能なフッド…そして動きやすい。気候が変化する中で、このBattle Element Soft Shell Jacketは最大公約数であると思いました。話を聞くと、実際にBattle Element Soft Shell Jacketはイスラエル軍特殊部隊に納入され、現場から好評を得ているそうです。



Agilite Gearの製品ラインアップはそれほど多くないですが、逆に言うと使えない雑魚装備が無いという事です。今後実戦からのフィードバックを元にAgilite Gearがどのように進化していくのか、注目していきたいと思います。

飯柴


タクティカル プロショップ・エリート

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2017年10月03日

ラスベガスの乱射事件 アクティブシューター


10月2日未明、真夜中に鳴った電話で私は起こされました。
電話の相手はラスベガス在住の知人・セキュリティ関係者です。『ベガスで今、乱射事件が起きている。
ルクソールから通りを隔てた広場だ。シューターは高い階から全自動で発砲している...』
慌ててTVのニュースをつけると、コンサートの観客が携帯で撮ったと思われる動画が出ていました。コンサートの音楽が突然止まり、乾いた発砲音が聞こえてきます。
全自動、おそらく5.56mm口径の発砲音です。
場所はルクソール・ホテルからラスベガス通りを隔てた目の前の広場で、射手はマンダレイベイ・ホテルの32階から発砲したとの事でした。
マンダレイベイもルクソールも、私は宿泊経験がありますし、その場所もよく知っています。
頭の中で地図がすぐにイメージとして浮き上がりました。距離にして約400m-450m、無差別発砲するには最適の位置です。
しかも満員の野外コンサート会場、大量殺人にはうってつけの標的です。
以前から私はこのブログ上でアクティブシューターの危険性について述べてまいりました。今回、それが最悪の形で現実となってしまいました。
というのも、私は『自分がアクティブシューターだったら、離れた高い位置からコンサート会場のような人混みに向かって発砲するだろうな...』と想定していたのです。


アクティブシューターへの基本的な対策は以前にお話しました。
ですが今回のような場合はまさに運が大きく左右します。
ですが、ある程度は予防する事ができます。
基本の『君子危うきに近寄らず』の鉄則の通り、アグレッシブな人間が集うハードロックやヘビメタ等のコンサート、フーリガンが集うようなサッカーの試合、などの観戦はなるべく避けるべきでしょう。
ただ今回は『ルート91・ハーベスト・フェスティバル』と呼ばれるカントリー音楽のイベントで、特にアグレッシブというわけではありません。
ですから本当に運としか言いようがありません。
私自身、ラスベガスには50回以上行ったことがあり、つい先月も滞在していました。ベガスではショーやボクシングの世界戦などを何度も観戦しております。


ですから他人事では無い、というのが正直な感想です。
最近の米国では、イベント会場の入り口に金属探知機を備え、銃器の持ち込みは難しくなっています。
ですが、このように離れた場所から銃撃されたのでは、手の打ちようがありません。現場の目撃者も、『発砲音が聞こえたが、どこからかは解らなかった。逃げるだけで精一杯だった』と証言しています。音楽が鳴り響くコンサート会場ではなおさらでしょう。
いずれにせよ、最初から死ぬ気のアクティブシューターに対する完璧な対抗手段はありません。文字通り失うモノがなく、『1人でも多くを道連れにぶっ殺して、オレも死んでやる!』が動機だからです。
犯罪心理学者の分析によると、こういう事件が起きた直後の3-4週間(人々の記憶が新しい期間)は危険だそうです。
というのも事件に影響を受けた人が、同じ事をやろうとするからです。これを英語でコピーキャットと言います。
ですので皆さんも数週間はコンサートなどのイベント会場に足を運ぶのは控える事をまずお奨めします。Stay Safe。

飯柴


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2017年09月21日

窪田宗家によるクボタン訓練& 井上尚哉選手米国デビュー戦レポート


長らく日本ボクシング界をリードしてきた長谷川穂積選手が引退し、山中慎介選手が引退濃厚となった日本ボクシング界ですが、新たなスターである井上尚哉選手が米国デビュー戦(LA郊外 スタブハブセンター)を行うという事で、観戦に行ってきました。
その内容をリポートしたいと思います。


『日本人ボクサーは海外では勝てない』というジンクスがありますが、モンスター井上選手はそんな些細な事をものの見事に吹っ飛ばすほどの快勝でした。
派手なKOはありませんでしたが、相手が6R終了時に試合を放棄して、TKO勝ちが宣告されたのです。
ファンには物足りない幕切れかもしれませんが、相手を降参させるというのは、レナード対デュラン(第二戦)のように、滅多にある事ではなく、相当な実力差が無いとできない事です。


デビュー前から大橋会長が『世界チャンピオンにならない方がおかしい』と言うほどの実力を見事に見せてくれました。
メインイベントでは、4ヶ月前にバッティングで流血し、不可解な判定負けをした井上選手のライバル、ローマン・ゴンザレス選手がリベンジをかけてダイレクト・リマッチを行いましたが、タイのシーサケット選手に返り討ちにされてしまいました。
10分間も起き上がれないほどの、壮絶なKOでした。シーサケット選手にリベンジして、井上選手とのビッグマッチを計画してただけに、観戦していた大橋ジム関係者の落胆振りは遠目に見ても解るほどでした。
ですが予想外の結果が出る事こそが、ボクシングの魅力です。



試合前には特別な訓練に参加してきました。
LAには、格闘技界の多くの著名な師範が道場を出しています。最小にして最強の護身用具、KUBOTANを開発した窪田孝行・剛速流空手宗家もその一人です。


その窪田宗家より、KUBOTANの訓練(マンツーマン)をつけてもらいに道場を訪ねました。
KUBOTANとは、KUBOTAとBATON(警棒)を組み合わせた単語で、米国で広く浸透しています。
鍵束にキーチェーンとして付け、いざという時に突く、捻る、受ける、極める、などの動作で暴漢を撃退する護身用具であり、私も20年間携帯している護身用具です。


見かけは小さく地味ですが、訓練された人間が使用すると絶大な攻撃力を持つため、米国では連邦法により空港内や裁判所内などへの持込が禁止されているほどです。
訓練内容に関しては、一般人の護身向けではなく、軍・警察向けの訓練でしたので詳しい事は書けませんが、改めてKUBOTANの凄さがが解りました。
道場内の壁には、所狭しと軍・警察関係者からの感謝状等が飾られていました。
『ホワイトハウスからの物もけっこうありますね』と指摘すると、『歴代のPPD(Presidential Protective Detail:大統領を警護するシークレット・サービス)はみんな私が訓練するんだ』と窪田宗家は答えました。
日本古来の武術である空手と、その護身武器であるヤワラから進化したKUBOTANが、米国大統領の警護の任務の一端を担う…日本人として誇りに思う瞬間でした。




試合翌日は、私がよく行くLAの老舗レストラン、『新撰組』の25周年祭に招待されましたので、参加してきました。大げさではなく、日本のお祭りよりも活気があるイベントでした。矢沢栄吉、長渕剛、などの著名人からも献花が届いており、新撰組の凄さが改めて感じられました。料理もお世辞抜きで美味しいので、LAに行く機会がありましたら、ぜひとも立ち寄ってみて下さい。


飯柴

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2017年08月11日

スパルタン・レース第二段階・スーパー



今年5月、相模原市にある米軍施設で、日本に初めてスパルタン・レース(スプリント)が上陸しました。
私もスパルタン・レースの競技者であるのは、以前にこのブログで紹介したとおりです。
スパルタン・レースとは、舗装されていない道を、障害物を乗り越えながら完走するレースです。難易度が三段階あり、距離8kmのスプリント、距離14kmのスーパー、距離20kmのビースト、と自身の能力に合わせ選べるようになっています。
1年以内にこの3つを完走すると、トライフェクタという称号を得る事ができます。私が以前参加したのはスプリントでしたが、今回参加したのはそのひとつ上のスーパーでした。


今年はトライフェクタを目指しているためです。その模様を紹介したいと思います。
まず、会場に着いてすぐに難易度が高いのがわかりました。距離が長いのは解っていましたが、山の麓に集合所があり、かなり登らされるのを覚悟しました。


案の定、400m以上の高さがあるコースでした。つまり高さだけでスカイツリーの第二展望台まで、階段を登って降りてきたのと同じです。
そこに14kmの移動距離と25以上の障害物があったので、流石に今回は参りました。
障害物も渡河やタイヤフリップなど、スプリントでは無かった難易度の高いものが加えられていました。
スプリントは余力を残して終えられましたが、今回は余力ゼロでした。


天気が良かったのが幸いでしたが、もし前回のように悪天候だったら、完走できてなかったかもしれません。それほどきついコースでした。
それでも第二段階のスーパーをクリアしたので、あとは秋に行われるビーストのレースを走破するのみです。


日本でも、秋に第二段階のスーパーが開催されるそうです。ビーストの予定はまだ無いので、日本国内でトライフェクタを得る事はできませんが、スプリントを完走して、次のチャレンジを求める人にはピッタリです。
これは私の意見ですが、トライフェクタができるだけの体力があれば、米軍でレンジャースクールや、SFAS(特殊部隊選抜訓練)も受かるでしょう。





そういった目安のひとつとして自身の実力を図ることもできます。
ただ生半可な体力で安易に参加すると危険です。プロのトレーナーからフィットネス・アセスメントを受けて、許可を得てから参加するようにしてください。



飯柴



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2017年02月18日

『イラストで学ぶ 現代のスナイパー 実戦編』2/25日発売


 大変好評でした『イラストで学ぶ 現代のスナイパー』シリーズですが、第二段を出版する事となりました。前回が基礎編という事も合って、前作出版直後から、本作の執筆に取り掛かっておりました。というか、ページの都合により前作で紹介できなかった原稿もありましたので、このスナイパーシリーズは2作で1セットという認識です。もしまだ基礎編をご覧になっていない方は、この機会にぜひ一読されることをお奨めします。
2017年2月25日発売です。


『イラストで学ぶ 現代のスナイパー 実戦編』の表紙
(ちなみにこの表紙については僕は一切関知してません)

 スナイパー(狙撃手)という言葉(警察関係ではPolitically Correct的な理由で、Sharp Shooter、Precision Shooter、Marksmanと呼ぶ事もあるが、スナイパーと同じ)が定着して、実はまだそれほど年月は経っておりません。240年以上の歴史を持つ米国陸軍でも、スナイパー・スクールが設立されたのはわずか30年前(1987年)です。つまり米陸軍内でも比較的新しいドクトリンなのです。陸自にいたっては、狙撃過程が富士学校に設立されたのはわずか数年前の2015年と聞いています。ですが狙撃手の需要は今後も高まるばかりです。
ですが、映画などで誇張された内容と現実とが混同して伝わり、間違った内容が伝えられているのがスナイパーだと思います。スナイパーに関する都市伝説は数多くあり、一般人はどれがホントか判断できない状態でしょう。この本はそういった『狙撃』というサブジェクトを、本来あるべき座標軸上に戻した一冊になったと思います。


『イラストで学ぶ 現代のスナイパー 基礎編』(前作)

 本書の執筆、制作にはほぼ丸一年を費やしました。米陸軍時代の同僚・先輩・後輩へのヒアリング、国際スナイパー大会で最新狙撃戦術の視察、ショットショーでの最新情報収集、スイスでSPR 300特殊狙撃銃の実射、等…とにかく一切手抜きをせず、全精力をかけて仕上げたのが本書です。それだけは自負しております。今まで10冊以上の本を出版しましたが、ここまで気合を入れたのは本書が初めてです。
もちろん、本書が完成したのは、多くの関係者からの支援がありました。特にスイスではB&T社とRUAG社の全面協力がありました。特殊弾薬である.300 Whisperに関しては、両社の協力がなければ不可能でした。この場を借りて、謝辞を述べさせていただきます。
 自分の『イラストで学ぶ』シリーズも、今回で3冊目になりました。最初は抵抗があったのですが、軍事戦術という難しい内容を解り易く、かつ楽しく解説できる表現方法に、自分も考え方を改めさせられました。

 今回は特別にエリート店頭にて、サイン本を少数用意しております。もし興味がある方は、この機会にぜひご購入ください。よろしくお願いいたします。

飯柴智亮



『イラストで学ぶ 世界の特殊部隊 アメリカ編』もあります。


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2017年02月17日

SIG P320 MHS/M17



今年のショットショーですが、会場入りした時にいつもと違った雰囲気がありました。SIG社が占める面積が広く、スタッフがいつもの3倍ほどの人数、そしてインタビューボックスが何個も設置され、皆が忙しくしていました。それもそのはず、M17として次期米陸軍正式採用拳銃の座を勝ち取ったからです。最終選考では、宿敵グロックとの一騎打ちでした。近年、米国の警察官の腰からSIG製拳銃が消え、グロックのシェアが2/3ほどとなっていましたので、SIG社としては久々にかっ飛ばした満塁ホームランだったと思います。
ではここで私の意見を述べてみたいと思います。まず、なぜ警察がグロックでなければならず、軍隊はSIGなのでしょうか。これはどちらが優れているという比較ではなく、使用目的の違いです。警察官はメイン・ウエポンとして拳銃を携帯します。それに対して軍隊ではMP以外はサイドアームとしての携帯です。つまり拳銃は戦闘性能よりも安全性と万能性に重点を置かれます。女性兵士や小柄な兵士、そしてCSS(支援任務)兵士などが使用する事も考慮しなければなりません。つまり最大公約数が求められるのです。誤解を恐れずに言うと、CSSの将兵は銃器に関しては素人同然で、年に1回の検定射撃時しか射撃しない場合が殆どです。そういった点から判断して、今回は珍しく軍は正しい選択をしたな、というのが筆者の意見でした。拳銃自体だけの話ではなく、製品はニューハンプシャー州で製造されますので、雇用を生み出して経済効果もあります。米国の製造業は現在、深刻な状態にあり、これはある意味拳銃本体よりも重要な選択課題です。
私の元同僚の少佐が、早速M17を撃つ機会に恵まれ、写真を送ってきてくれました。『安全装置が自然な位置にあり、使いやすい。M9よりかなり軽量だ。ジャムも無かったし、撃ちやすい。M9の後継として申し分ない』との事です。こう言っては実も蓋もありませんが、弾薬が同じ9mmで拳銃ですので、そんなドラマチックな違いはありません。ただ運用範囲が広いな、というのが感想です。CSSやMPの将兵はそのまま使用できますし、特殊部隊レベルの兵士用にサプレッサー、レーザー/ライト、光学照準機、サプレッサー、などフルオプションで展示してありました。
自衛隊も次期拳銃を模索してるようですが、M17をそのまま採用するのがベストの選択です。自分は日本が米国の猿真似をするのは嫌いですが、末端戦術の拳銃なんかは開発費と時間をかけるのはもったいないので、面倒な事は米国にやらせて、そのまま同じものを採用し、漁夫の利を得るべきです。兵站の面でも全く心配がなくなります。



話は変わりますが、ショットショーが行われるラスベガスでは、別の楽しみもあります。超一流シェフが軒並み店を出しているので、グルメにはたまらない街になっています。確かに安くは無いですが、バカラでするよりも賢いお金の使い方ではないでしょうか。今回はミシュラン三ツ星シェフ、ピエール・ガニェールのTWISTと、同じくジョエル・ロブションのL'ATELIER de Joël Robuchonで食事してきました。





両者とも甲乙付けがたい味付けで、最高の夕食を楽しめました。皆さんもラスベガスに来る機会がありましたら、ぜひ寄ってみて下さい。特にTWIST(マンダリン・オリエンタル・ホテル 23階)から見る夜景は最高でした。
飯柴



  

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2016年12月06日

スパルタンレース(スプリント) 参加レポート



以前にこのブログで、クロスフィットという新しいコンセプトのエクササイズを紹介しました。
今回はそのクロスフィットをバックアップしているReebok社が主催しているスパルタンレースにチャレンジしてきましたので、その模様をお伝えします。
元来、アスリートというのはその種目に偏っていました。例えばマラソンランナーは長距離を最短タイムで走るのが目的のため、走る以外の筋肉をそぎ落とし、ああいう細い体型になります。



パワーは殆どありません。
逆にボディビルダーなどは、ほとんど走る必要が無く、パワーと筋肉量を最大限に上げ、ああいった体型になります。
おそらく長距離など殆ど走らないでしょう。



では軍人や警察官として、どちらのトレーニングが適しているでしょうか?答えはNeither(どちらでもない)としか言い様がありません。
ですので今まではウエイトトレーニングと走りこみを個別にやって、パワーと走破力を付けるしか方法はありませんでした。少なくとも私が現役の時はそうでした。



ところがこれでは時間がかかり過ぎて非効率という意見から、カーディオとパワーを同時に鍛えるクロスフィットが生まれました。
そのクロスフィットで作り上げたFunctional Movement(使える身体の動き)の集大成を実践する為のイベントがスパルタンレースです。
内容は舗装されていない山道に設置された障害物をクリアしながら走破するもので、3種類あり、Sprint (距離約8km、障害物15個)、Super(13km、20個)、Beast(20km、25個)の3レベルがあります。



代表的な障害物はロープ登り、サンドバッグ担ぎ、3.6mの壁超え、鉄条網下の匍匐前進、など、ほとんど軍事訓練です。実際に今回も現役の海兵隊員が参加していました。
今回参加したのはSprintでしたが、温度10度以下で冷たい雨が降って地面がぬかるんでいるという最悪のコンディション下で行われました。全ての障害物が濡れて滑り、難易度が増していました。
地面はぬかるんでいたので、20回以上滑って転びました。私はそれを想定し、アメフト用の分厚いパッドが各所に内蔵された下着を上下に着込んでいたので、打撲は殆どありませんでした。



軍事訓練と先ほど書きましたが、米陸軍レンジャースクールにて行われる悪名高いDarby Queen障害物コースがあります。あれですら距離は4kmほどです。
なのでレンジャースクールを目指す後輩達に、私はスパルタンレースをやっておくようにと推奨しています。スパルタンレースを経験しておけば、レンジャースクールがかなり楽になるはずです。



スパルタンレースはまだ日本では行われていませんが、クロスフィットに続いて入ってくるのは時間の問題だと思われます。
気合の入った人は、ハワイなどに出向いて参加しているそうです。もし将来的に参加を考えている方は、クロスフィットのトレーナーにフィットネス・アセスメントをしてもらい、Goサインが出てから参加される事をお奨めします(実際に『大怪我をしても死亡しても自己責任』という同意書にサインさせられる)。
レース完走者には、スパルタンレース完走者のみが着用できるFinisher Tシャツ(非売品)とメダルが与えられます。終了後は達成感と共に、自分自身が一回り精神的・肉体的に強くなった気がします。



参加者はみな自分自身の限界にチャレンジしたくて、参加してくるのでしょう。
今回は、スパルタンレースの紹介でした。
飯柴


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2016年11月25日

Kitanica 新型RSP パンツ レビュー

Kitanicaから、新作が手元に届きましたので、実際に履いてテストした感想を述べてみたいと思います。

 まず外見ですが、一目で気に入りました。今回届いたのはカーキ色のモデルです。ポケットやナイフクリップが納まる位置が黒色のコーデュラナイロンで強化され、その二色コントラストがいい味を出しています。(色はこの他にネイビーブルーがある)
外見だけでなく機能性も優れていて、右側のカーゴポケットはジッパー付で確実に財布などを収納できるようになっています。また現代のシティライフには欠かせないアイテム、スマホがピッタリと収まる専用ポケットも付属しています。左側には30連マグが入るようにデザインされたポケットがあり、非常時にはコンバットパンツとしても機能するようにデザインされています。それでいてGEN IIパンツのように仰々しくないのが、このRSPパンツの優れた点だと思います。Kitanicaのパンツシリーズでも、傑作と言っていい出来だというのが、自分の意見です。




 私事ですが、中米コスタリカで新極真会空手・中南米支部主催の中米ウエイト制オープン大会があり、出場する機会に恵まれましたので、さっそくRSPパンツを履いて旅に出ました。ジッパーポケットには財布とパスポート、反対側にはスマホ、ペン、目薬その他を収納したのですが、落としたりして無くしたものは一切無く、履き心地も良好でした。空手の大会では重量級(85kg以上)に出場し、準優勝の成績でした。真極真コスタリカ支部はクロスフィットを並行して行っており、選手の身体能力の高さには驚かされました。またやはり中米でも事情は同じで、参加選手の多くが現職の警察官や精鋭部隊所属の軍人でした。彼らにもRSPは大人気で、『それ、どこのズボンですか?』と何度も聞かれました。


 初めて訪れた中米コスタリカですが、治安の状況などの視察も兼ねていました。先進国ではありませんので、やはり米国や日本と同じというわけにはいきませんが、思っていた以上に統率が取れている国家でした。首都サンノゼ空港はきれいですし、ホテルも清潔で24時間セキュリティが歩哨に立っており、売春婦や麻薬の売人などの侵入を防いでいます。一般人の住宅は確かにボロかったですが、高級住宅地は高いゲートで覆われており、駐在になっても安心して暮らせる感じです。ただ夜のダウンタウンは危険で、スペイン語を理解しないなら絶対に行かないほうがいい、とコスタリカ支部長から厳重に忠告されました。自分も一応下調べはしていたのですが、やはりネットで調べたのと実際に行ったのでは認識の差が大きい部分もありました。改めてBoots on the groundの重要さを認識させられた旅でした。
飯柴


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2016年10月26日

2016 全米スナイパー大会


10月17日-21日まで、ジョージア州フォート・ベニング米陸軍基地において、米陸軍スナイパー・スクール主催の国際スナイパー大会が開催されました。


この大会はこのブログ上で何度か紹介しています。
私は毎年視察しているのですが、今年も全米軍(陸海空海兵隊)、警察関係では国土安全保障省、ジョージア州Covington市警察、フロリダ州Jacksonville市警察、ケンタッキー州Louisville市警察、メリーランド州警察からの狙撃チーム、そして国外からはオーストラリア陸軍、英国陸軍、デンマーク陸軍(外国トップチーム)、アイルランド陸軍、カナダ陸軍、ドイツ陸軍、など、42チーム(各チーム2名+コーチ1名)が参加して行われました。

去年は大会常連のアイルランド陸軍が外国チームとして初優勝しました。
毎年ジワジワと順位(実力)を上げて、とうとう優勝したのです。


今年は二年連続で外国チームにタイトルを取られるわけにはいかない、と米軍チームに気合が入ります。
タイトルは奪還したのですが、何と優勝したのはミシガン州軍のチームでした。


毎月2日間の訓練+毎年2週間の演習しか行っていない州軍兵が、正規軍の最精鋭狙撃手達を押しのけて優勝したのですから、大穴の万馬券です。


学業に例えると、偏差値最低の不良高校の落第生が、灘高校の優等生たちを押しのけて東大合格したに等しい快挙です。
この州軍チーム勝利は全米軍内でも話題になりました。
表彰式においてもスタンディング・オベーションで割れんばかりの拍手です。
私も優勝者の手を握り、「Congratulations SGT! You two proved anything is possible, and anybody could be a winner.:おめでとう、軍曹。
あなたたちは不可能な事は無く、誰もが勝利者になれる事を証明しました」と言葉をかけて勝利を祝福しました。


かくいう私も、短期間ではありますがミシガン州軍に所属していた事があるので、喜びはまた格別でした。


ちなみに2位は米陸軍特殊部隊スナイパー・スクールの教官チーム、3位は第19特殊部隊群チーム、4位以下も正規軍強豪チームがズラリでしたので、その優勝はまぐれではありません。


国際スナイパー大会ですが、その規模と内容が毎年確実に成長・充実していくのが良くわかります。
まずチーム数が30チーム以下だったのが、42チームが参加するようになりました。イベントも96時間で21個あり、昼夜を問わずに限られた睡眠時間で行う過酷な大会です。
射撃技術ももちろん必要ですが、強靭な精神力が求められます。
競技には銃を持っての5キロ走や、装備を背負っての13km行軍なども含まれます。
興味深いのは、私の友人の韓国人フォトグラファー、Ted Tae氏が韓国軍将兵10人以上を連れて来ていた事です。
何でも韓国軍は来年から参加する予定らしく、その案内役を依頼されたとの事でした。皆真剣な眼差しで視察していました。
その誰もが精悍な顔つきと鍛え上げられた身体をしており、所属部隊は聞かずとも精鋭部隊であるのが一目で分かりました。
終わったばかりですが、もう来年の大会が楽しみになってきました。

飯柴

スナイパー用の必須アイテムのご紹介です。
フロッグルーブとハイタッチグリスです。
フロッグルーブは機関部の動きが良くなります。
リッキドタイプとペーストタイプがあります。
自動小銃の場合はジャムする割合が格段に少なくなります。

ハイタッチグリスはライフルのボルトヘッドに塗ります。
どちらもすごく良いので是非試してみて下さい。





  

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2016年09月29日

戦車登場100周年記念

軍事に興味の無い一般人でも、誰でも戦車は知っていると思います。ですが今年が戦車にとって記念すべき年なのを知っている人は少ないと思います。
 1916年9月15日にフランス北部での『ソンムの戦い』において、戦車が実戦デビューしてからちょうど100年が経ちました。今回はその100週年記念という事で、フォート・ベニング基地内にある戦車博物館のレストア工場を訪れてみました。

 戦車といえば、誰もがキャタピラと回転式砲塔をイメージすると思います。おそらく一般人の頭の中に浮かぶのは、多分旧ソ連製T-72戦車のような形ではないでしょうか。ですがデビュー当時の戦車は、そのイメージとは全く違った形をしていました。それがこのマーク1戦車です(写真は改良型のマークIV)。マークIの改良型マークIVですが、日本陸軍も1918年(大正7年)にマーク IV 戦車を1輌輸入しています。戦車が初登場してから2年以内に購入しているわけで、当時の日本軍の『欧米に追いつき追い越せ』の気迫が感じられます。




 マークシリーズの戦車は塹壕戦で投入されたものの、不具合が多数出て思ったように活躍できませんでした。また居住性も悪く、内部はエアコンなどもちろん無く、温度は50度にも達したそうです。暑いだけどころか排気ガスが充満して、一酸化炭素中毒になるほどで、乗員はガスマスクの着用が必要だったそうです。それと比較すると、現代の戦車は本当に快適で、エアコンはもちろん核攻撃を受けても放射能が内部に入るのをある程度防いでくれます(米陸軍のM1A2エイブラムス戦車)。
 最新戦車と比較しながらこのマークIVを見つめると、何だか不思議な気持ちになってきます。また私自身、この最初の戦車、マークシリーズを実際に目にするのは初めてでした。ちなみに私は戦車兵ではなく、対戦車歩兵でしたので、戦車を破壊するのが専門です。






 この他にも、第二次大戦のタイガー戦車、T34戦車、3号突撃戦車、などが展示され、まさに戦車歴史博物館と言えます。グアムかサイパンで捕獲したという日本軍の95式戦車までありました。
 ですが博物館長の話を聞くと、年間予算が8000ドルしかなく、レストアが思うように進まない、と言っていました。手遅れにならないうちに、立派な建物内に完全レストアした戦車たちを展示して欲しいものです。


今回は戦車が実戦に登場して100周年という事で、初期の戦車を紹介してみました。

飯柴


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Posted by ELITEMASTER  at 16:39Comments(0)インストラクター

2016年09月20日

自分流ツーリング


9月に入って少し涼しくなってきました。初秋はバイクのツーリングに最も適した季節です。自分は天気が良ければ、秋は毎週末バイクに乗ってツーリングに出かけます。今週末に行ったツーリングは、ちょっと変わっていたのでその模様をレポートしてみたいと思います。バイクは自分の愛車、2009年式ヤマハ製Vmax 1700cc Vance and Hines カスタム です。



アパラチア山脈は、ライダーにとって魅力的なツーリングエリアがたくさんあります。曲がりくねった山道が信号無しで延々と続き、バイクに乗っていて非常に楽しい道ばかりです。その中でもノースカロライナ州のドラゴンズテイル(龍の尻尾)などは世界的にも有名で、日本からわざわざツアーを組んで来る気合の入ったライダーもいるほどです。

今回私が目的地に選んだのはドラゴンズテイルではなく、アパラチア山脈の奥の院とも言うべき場所(ジョージア州北部)にあるCamp Merrill陸軍基地でした。



ここはレンジャー・スクールのマウンテン・フェイズの訓練が行われる場所です。日本の陸自で言う山岳レンジャー訓練ですね。私は9.11事件によってレンジャー・スクールをキャンセルされましたので、ここへは来たことがありませんでしたが、一度ぜひ見ておきたい場所でした。行ってみると鬱蒼と樹木が茂った山中の谷間に、Camp Merrill基地が姿を現しました。小さい基地なのと、日曜日という事もあってか、静かで人影は殆ど見受けられません。まるで稽古時間外の道場のようです。それもそのはず、訓練生は殆どの時間を山中で過ごすので、基地で過ごす時間は殆ど無いのです。その深い山林を見渡して、『これは夏季の訓練はPoison Ivy(毒性漆の一種。触ると皮膚がただれる)でやられるだろうなあ…蛇も多く出るだろう…』そのようにして、自分がもし訓練で来ていたら…という風に頭の中でシミュレーションします。訓練の厳しさよりも、体調管理と周囲のエレメントに対する注意が必要でしょう。



ひと通り訓練施設を見渡したら、Camp Merrill基地を出発します。帰りは寄り道して、陸軍工兵部隊が作ったダムによってできた人口湖に寄り道しました。ここでちょっと休憩して、湖に沈む夕日を眺めながら葉巻を吸いました。



写真の通り、Vmaxが夕日を反射してきれいに映ります。このカスタムペイントは映画『トランスフォーマー』シリーズの塗装を担当したハリウッドのカリスマペインター、クリス・ウッズ氏によって塗装されたものです。『夕日を反射する時が一番きれいになるように塗装したんだ』とウッズ氏は言っていました。本当にその通りでした。



葉巻を吸い終えたら、暗くなる前に帰途につきます。今回も事故無く帰宅できました。日本も初秋でこれからツーリングの季節になりますが、皆さんも安全運転を心がけてください。今回は自分流のちょっと変わったツーリングを紹介させていただきました。
飯柴


  

Posted by ELITEMASTER  at 20:23Comments(0)インストラクター

2016年07月06日

イチローの3塁打日本記録タイ(115本 日米通算)


7月2日、イチロー選手が所属するマイアミ・マーリンズ対アトランタ・ブレーブスの試合を観戦する機会がありましたので、その模様をリポートしてみます。



日本では日米通算でピートローズの記録を抜いた、と話題になっていますが、米国ではやはりMLB通算3000本安打の達成に注目が集まっています(私もピート・ローズ氏と同じとは言いませんが、やはり日米通算の記録は別物として考えられるべきだと思います)。その瞬間を見ようと、この日のバックネット裏2列目のチケットを抑えておいたんですが、若干早すぎました。この日は2989本目となるヒットを打ちましたが、残念ながら3000本を目撃することはできませんでした。



それでもこの日打った3塁打(マーリンズ唯一の得点)は、日米通算115本目の日本タイ記録で、あの福本豊氏に並ぶという、特別な1打でした。私も少年野球をやっていましたが、3塁打というのは俊足でないと打てず、なかなかできるものではありません。というか、私自身は3塁打を打った記憶はありません。それをプロの世界で100本以上打つのですから、やはりイチロー選手はただものではないでしょう。
試合自体は9-1でマーリンズは負けてしまいました。ブレーブスのスラッガー、フリーマンがホームランを含む猛打賞と打ちまくり、マーリンズを打撃力で破った結果となりました。



ちなみにこの試合が行われた次の日、イチローのマーリンズは、私が以前に勤務していたノースカロライナ州フォート・ブラッグ陸軍基地で史上初となる米軍基地内での試合(独立記念日前日の特別試合)を行いました。イチロー選手はスタメンを外れ、代打で出場(内野ゴロ)しました(試合はイエリッチ選手の猛打賞などでマーリンズの勝利)。日本人として、初めて米軍基地内で試合した初の選手となりました。とにかく記録ずくめです。


7月5日現在、イチロー選手は3000本まで残すところ10本に迫っています。けがなどが無ければ7月中に達成するでしょう。同じ日本人として誇りに思いますし、イチロー選手と自分は同い年、しかも誕生日が1か月ほどしか違わないという事もあって、頑張ってほしいと思っています。
皆さんも日本からイチロー選手を応援してください。

飯柴


  

Posted by ELITEMASTER  at 17:29Comments(0)インストラクター

2016年06月09日

欧州フルコンタクト空手 ベルギーの現状

EFKO (Europe Full-Contact Karate Organization)トレーニングキャンプ レポート

今回のインストラクターであるフルコンタクト空手界の高名師範・選手・重鎮たちに囲まれた私。
 
 6月3日-5日の3日間、ベルギーの港町オーステンデでEFKOのトレーニングキャンプが開催されましたので、参加してきました。その模様を簡単にリポートしてみたいと思います。
EFKOとは、フルコンタクト空手の流派は多数存在しても、『フルコンタクト空手』という競技を確立し、各流派がバラバラに大会を行うのではなく、統一ルールで大会を行い、最終的にはオリンピック競技として認知される事を目的とした組織です。
 通常、空手のトレーニングキャンプとは、団体の有力選手・師範が数名で指導を行うのですが、EFKOとあって、その指導陣はオールスターメンバーと言えるほど豪華な顔ぶれとなりました。
新極真会代表 緑健児(日本・極真第五回世界大会王者)
新極真会 塚本徳臣(日本・新極真第六回・第十回世界大会王者)
芦原会館 セーム・シュルト(オランダ・K-1 GP 2005、2006、2007、2009年王者)
新極真会 ヴァレリー・ディミトロフ(ブルガリア・新極真第三回ワールドカップ中量級優勝、第四回ワールドカップ重量級優勝、第九回世界大会3位)
新極真会 チェンゲ・ジェぺシ(ハンガリー・新極真女子世界大会2015年王者、2015年・2016年欧州女子王者)

極真空手第五回世界大会王者・緑健児新極真会代表。小さな身体で世界を制し、小さな巨人と呼ばれる。

新極真の世界大会を2度制した塚本徳臣師範。マッハ蹴りや独自のステップに代表されるように、フルコンタクト空手に革命をもたらした存在。

K-1ヘビー級王者、セーム・シュルト師範。私(180cm・96kg)と比較して、いかに身体が大きいかが理解できる。

ブルガリアの神童・ヴァレリー・ディミトロフ師範。踵を使うヴァレリーキックは、完全武装状態でも安定して蹴れるため、重い防弾装備を着用する警察官や軍人向けのテクニックでもある。

これらの師範たちが、代わる代わるセミナースタイルで指導していきます。緑師範が小さな身体で世界を制した体力練成方法を指導、その次に塚本師範が有名なマッハ蹴りを指導、そしてその塚本師範を破ったブルガリアの神童・ヴァレリー・ディミトロフ師範がヴァレリーキックと呼ばれる独自の技を指導、その後はセーム・シュルト師範がK-1を制した技を伝授…といった具合に、世界最高峰の技術を惜しげもなく指導してもらえます。

まず訓練に耐えられる強靭な体力を養成するのは、空手も軍隊も警察も同じ。緑師範の号令の下、300回の腹筋運動を行う。
 
 これらの他にも、世界最強クラスの空手家・師範がその名を連ね、参加者も400人近くとなりました。その中には各国から特殊部隊員、空挺部隊員、警察官、等からの参加者も多数見られます。フルコンタクト空手の選手に軍人や警察官が多いのは、欧米では常識となっています。理由はやはり実戦的なのと、拳立て伏せ(腕立て伏せ)や走り込み、腹筋運動、などの体力練成方法が軍隊や警察のそれと似ているからだと思われます。陸自の徒手格闘も大きな意味でフルコンタクト空手に属する格闘技です。とにかく、中身が濃すぎるほどのキャンプで、充実した3日間でした。
 
 話は変わりますが、ベルギーと言う事で、ブリュッセル空港のテロ事件後の視察も、今回の目的でした。帰りにレンタカーを返す際に、成田空港のような検問(2重)を通ります。そして徒歩で空港に入る際も、検問がありました。成田と違うのは、全員が重武装しています。検問の警察官はFN P-90とB&T ACP 9mmで武装していました。どちらも5.7mm弾/9mm弾を数十発全自動で発射でき、瞬時にテロリストを無力化できます。また迷彩服を着たベルギー軍兵士が空港内外をパトロールしています。最低20名は目にしました。ただ武装はベルギー軍のFN・FNCでしたので、かさばって使い難いだろうな、と言うのが印象的でした。また要所には狙撃手がオーバーウォッチしています。テロリストが再度ブリュッセル空港でテロ事件を実行するのは、限りなく難しくなっていました。とにかく欧州のすばらしい点は、警備を厳重にしても、米国のようになりふり構わない警備で一般客を不愉快にさせない点です。
 
 残念ながらブリュッセル空港の警備状態を写した写真はありません。私自身がテロリストと誤解されるのを防ぐのと、このブログを読んだテロリスト(もしくはその予備軍)に情報を与えないためです。
 
 私は今回、欧州三カ国を訪問しましたが、『テロリストはテロしたくてもできない、標的を絞り込むのに苦労しているだろうな…』というのが印象です。旅行者は絶対に安全とは言いませんが、かなり安全と言えます。以前にこのブログでアクティブ・シューターの対処法を紹介しましたが、それと同じやり方で、かなりの危険を回避できるはずです。皆さんも旅行の際には欧州に限らず、周辺に注意しながら安全に旅行を楽しんでください。
飯柴


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2016年05月25日

2016年式 フォード・ムスタングGT Premium カリフォルニア・スペシャル仕様レポート




私事ですが、最近新車を購入しました。カマロやコルベットなどと並んで、アメ車の代表格であるムスタングです。この車について簡単にリポートしてみたいと思います。


ムスタングと言えば、フォード社のフラッグシップ、と言うよりHot Rodのリーダー格として、米国で最も人気のある車の1つで、類計900万台が売れたそうです。私も渡米前から好きな車の1つだったのですが、試乗してみてお世辞にもいい車と言えない性能に、購入を控えていました。ところが2015年にムスタング登場50周年を記念して発売になった7代目モデルは、フォードが気合を入れて製作しただけあって、今までとは違った満足のいくモデルとなりました。



ではどこが良くなったのでしょうか。まず外見ですが、6代目までのような雑で単純な線でなく、アストンマーチンを思わせるような美しいボディライン、HIDライトやLEDライトを採用した未来的な光源類のデザイン等、第一印象が違いました。去年7代目ムスタングを初めて見た時、『おっ、あの車カッコイイ!』という言葉が自然と出ました。サスペンションも7代目で大幅に改良され、カーブや凸凹道での走りが格段に良くなりました。ムスタングはドラッグレース用の車なので、今までは良くも悪くも直線番長だったのです。


 アメ車の欠点だった内装も充実しています。レクサスのそれとは比較できませんが、2016年式からSYNC IIIが採用され、タッチスクリーンは格段に使いやすくなりました。今までのTouch Fordなどとは雲泥の差です。さらに今年末にはスマホと完全にリンクするアプリが登場するので、ナビやメール、LINEなど全てを捌けるようになるらしく、発売が楽しみです。リア・バックアップ・アシストもレスポンスが良く、安全性に気を使って開発されたのが良くわかります。



この7代目ムスタングは、3種類のエンジンが選べます。排気量2300ccのエコブースト、3700ccのV6、V8で排気量5000ccのGTです(それぞれにPremiumのアップグレード仕様有)。私はまず中途半端で旧式のV6を除外しました。次に2300ccのエコブーストは310馬力ツインターボ仕様で確かに速いですが、米国で2300ccオートマのムスタングなんかに乗っていたらオカマ扱いされるので、これも除外です。どうせ買うなら最高峰のGT Premium、そしてカリフォルニア・スペシャル、マニュアルのモデルを選びました。(この上にはShelby GT 350がありますが、700馬力超のモンスターマシンで、もはや乗用車の域に無いので除外します)



 色は白を選択しました。白いボディーにカリフォルニア・スペシャルの黒アクセントが清々しいと感じたからです。乗ってみるとマフラーから心地よい重低音が響いてきました。ノーマルモードでもかなり引っ張られます。ちょっと慣れた所でSports +モードに入れてみました。信号が青になったと同時に一気にアクセルを踏み込むと、5000cc・435馬力のエンジンが全快し、身体がシートに張り付くような加速です。イメージ的にはCVNのカタパルトから発艦するF-18戦闘機のようです。


いい事ばかり書きましたが、気になった点を述べてみましょう。まず、ボンネット上の中央が突起している点です。外から見ると殆どわかりませんが、運転席から見ると駱駝の背中のように突出していて、かなり気になります。その証拠に、せっかく復活させたボンネット上のウインカー(右側)が、運転席(左側)から視認する事ができません。これは完全にデザインミスだと思われます。それともエコブーストやV6には無いオプションなので、無視されたのかもしれません。



 次に燃費です。ほとんどノーマルモードで普通に走ってますが、リッター/6kmがいいトコです。常にSports+モードでガンガンに回したら、もっと悪化すると思われます。幸いにもOPECの動きを見た限りでは、しばらく原油価格は1バレル/$40-$50に落ち着きそうなので、とりあえずは大丈夫です。それでもプレミアムガソリンしか受け付けないので、ガソリンスタンドでの給油時に泣きそうになります。ですが燃費が悪いのは最初から分かっていた事だし、ガソリンの値段は日本の半分以下なので、問題に値しません。それ以外は後部座席やトランクが小さい、などの点が挙げられますが、2ドアのスポーツカーとしては優秀な部類に入ると言えるでしょう。



日本での購入ですが、残念ながら本年を持ってフォードは日本市場から撤退する事をすでにアナウンスしています。7代目ムスタングですが、すでに入荷分(エコブーストのみ・定価460万円)は完売しているそうです。このGT とGT Premiumは正規輸入されていない、との事でした。気合の入ったムスタング信者数人が個人で輸入しているようですが、価格が800万円位になるそうです。聞いた話ではアメ車ファンの間 でムスタングの人気は高く、Shelby GT 350を特注して乗っている人もいるそうです。ムスタングにはそれ位人を惹き付ける何かがあるのは確かです。



 最後になりましたが、どんな車に乗ろうと安全運転は絶対です。飲酒運転や公道レースは厳禁です。皆さんも十分に注意して車ライフをエンジョイして下さい。



飯柴





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