2014年01月08日

軍隊流格闘技

軍隊流格闘技



最近はテクノロジーが発達して、武器や装備類も格段に進歩して、軍人にとっても便利な時代になってきたと思っています。ですがどれだけ技術が進歩しても闘いの基本は素手ゴロ、徒手空拳ではないでしょうか。私は昔、インストラクターから「素手で闘えないやつが武器を持って戦う事などできるわけがないし、その資格も無い」と教えられました。全くその通りだと思います。各国の軍隊においても、格闘技を教育しない軍隊は存在しません。警察(日本)においても柔道、剣道のどちらかが必修科目です。これは精神を鍛えるのと同時に、実用性もあるからです。例えば小型潜水艇で日本に上陸する可能性のある北朝鮮のゲリラなどは全員が黒帯三段レベルの格闘技の達人と見ておいて間違い無いでしょう。銃を突きつけて拘束しようとしても、不用意に近づくと反撃を食らって銃を奪われる最悪の結果となります。ですのでこちらも格闘技を身につけておくしか対抗策はありません。ある程度身につけておけば反射神経や間合いの取り方などで、非常に有効です。

私自身、10代の頃から様々な格闘技を経験してきました。現在も自宅には簡単なジムがあり、鍛錬を怠ってはおりません。つい先日も米国内においてフルコンタクト空手の大会(極真ルール)に出場して、入賞しました。日本では私(181cm・96kg)より大きい選手を見かける事はほとんどありませんが、米国ではそういうわけにはいきません。写真を見てもらえばわかりますが、自分が一番小さいという日本では考えられない現象が起きます。食料事情が厳しい北朝鮮軍の特殊部隊員がこのような大型である事は考え難いですが、普段から大型の選手を相手にしておかないと、いざという時に対応ができなくなります。スポーツ格闘技の殆どが体重別階級制度で試合が行われていますが、これは技術が同程度ならば体重が重い方が有利だからです。技というのは力を有効的に伝える手段であり、圧倒的な力の前には負けてしまいます。スポーツ格闘技の世界においては、例えば柔道や空手の無差別級の大会に出場して「相手が重かったから…」と言い訳はできます。ですが警官が容疑者に叩きのめされて帰ってきて、「容疑者が格闘技経験者で大きかったものですから取り逃がしました…」などという言い訳が通用するでしょうか。まずしないでしょうし、軍隊においても同じです。

軍隊流格闘技


自衛隊の徒手格闘、警察の柔道・剣道などを見ていると、正直すぎる、正々堂々すぎる感じがしてしまいます。もちろんそれが日本人のいい所なのではありますが、もうちょっと実際の情況を想定しながら訓練に励んで欲しいと思います。自衛隊の徒手格闘で防具を着けますが、自分は大いに賛成です。というのも胴プロテクターとスーパーセーフを着けた状態は、ボディーアーマーとヘルメットを装着した実際の感覚に近いからです。これは経験者ならみなわかりますが、慣れていないと非常に動きづらく、最初は着て立っているだけで不快なものですから、これに普段から慣れておくというのは非常に有効ですし、軍務に支障をきたす怪我を未然に防ぐという効果もあり、一石二鳥ではないでしょうか。

いずれにしても、格闘技の訓練は地味ではありますがプロにとって必要不可欠な技術ですので、皆さん怪我をしないように注意しながら励んでいただきたいと思います。

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Posted by ELITEMASTER  at 17:38 │Comments(0)

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