2016年01月13日

1月13日の記事

以前、このブログで紹介しましたEarHeoヘッドセットの改良最新型が手元に届きましたので紹介してみたいと思います。

1月13日の記事

EarHeroは非情に小さなユニットを外耳の中に挿入し、耳を完全に塞いで周囲の音を完全に遮断することなく、音声を聴きながらにして周囲の音も聞くことができる世界で最も安全(後述)と言われているイヤホンです。また非情に軽量で、内側から特殊なRetention Lockで固定しますので、通常の使用でズレる事はなく、長時間着用していても非情に快適です。耳を殆ど外気から遮断する事が無いので、夏季‐特に蒸し暑い日本の夏向きと言えるでしょう。

1月13日の記事

私は現役時代から現在に至るまで、ありとあらゆるヘッドセットとマイクを使用しました。その結果、『完璧なヘッドセットは存在しない』というのが結論として出ました。これは車、飛行機、拳銃、など全てに当てはまる事だと思います。全ての用途に対応できる万能装備というのは存在しません。

1月13日の記事

ですが、用途がある程度決まっていれば、その中で最大公約数を見つけ出すことは可能です。PSD(Personal Security Detail:要人警護任務)やアンダーカバーなどの場合、EarHeroがその最大公約数に当たるでしょう。EarHeroは前述したとおり、耳を完全に塞がないので、雑音をシャットアウトして音楽などを静かに聴く用途としては不向きです。ですが周囲の状況を把握(Situational Awareness)しながら、無線連絡を聞くという用途には適しています。

よって米国シークレットサービスをはじめ、DEA、FBI、DOH、などの連邦捜査機関、デラウェア州警察、ヒューストン市警察、オーストラリア連邦警察、などの各種警察機関において採用されています。今までは通常、片耳のみにイヤフォンを付けるという方法で対処していましたが、こうするとそのイヤフォン側の周囲の音が聞きにくいという欠点がありました。EarHeroはその欠点を完全に解消してくれます。またパッと見イヤフォンを装着しているのがわからないロープロファイルなデザインも警備関係者から好評を得ています。

昨年、私はこのEarHero社の代表取締役と会見する機会があり、テスト用に提供してもらったEarHeroについて意見を求められました。その場で私は『製品自体の性能は申し分ない。ただ用途に合ったコードの長さは8インチ(約22cm)程度でいいのではないか』と指摘しました(それまでは腰まで届くように数十cmの長さがあった)。これはPTTスイッチなどのデバイスに直結するので、胸付近まで届く長さがあればいい、という理由からです。またそのアタッチメント等を販売すればなおいいのではないか、とも付け加えました。すると私の要望どおりに改良され、コードが短くなった改良最新型が送られてきました。実際に着用してみると。コードが短くなった事により、絡むことが無く程よい長さでPTTスイッチやBluetoothデバイスに直結可能です。また当然軽量になったので、耳への負担も軽減されて使いやすくなりました。
ウエブサイトを見ると、各種アタッチメントも充実するようになっています。これはもう完全にPSDを意識した製品のラインアップです。というか、“Law Enforcement”という専用のページがあります。今後さらに内容が充実していくことが予想されます。

EarHeroは民間の用途としても、ジョギングやサイクリングなどにおいて、安全に周囲の音を聞きながら音楽を聴けるので、ユーザーから好評を得ています。いずれのスポーツも車との接触事故の可能性があるだけに、通常のイヤフォンで両耳を遮断しながら音楽を聴くのは危険すぎます。音楽を聴きながら周囲の音を拾えるEarHeroが『世界で最も安全なイヤフォン』と呼ばれるのは必然と言えるでしょう。
価格はイヤフォンとしては高価な部類に入りますが、高度なエンジニアリング、そして安全という保険と思えば安いのではないでしょうか。『目は人間が得る情報の70%を占めるが、視界は150度しかない。だが耳は360度からの音を拾う。だから聴覚機能を自ら遮断するのは非情に危険だ』とこれは私があるインストラクターから教えられた事です。
最後にイヤフォンの使い過ぎは聴覚に支障をきたすことがあるので、音量を適量にして必要以上に使用しないように注意してください。

飯柴

1月13日の記事






Posted by ELITEMASTER  at 23:29 │Comments(0)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。