2022年04月25日

サプレッサーのクリーニング

サプレッサーのクリーニング

『サプレッサーはどのくらい寿命があるの?』と『サプレッサーのクリーニングの方法と頻度は?』との質問を多く受け付けます。
前回はサプレッサーの寿命について答えましたので、今回はサプレッサーのクリーニングについて説明したいと思います。

銃器は火薬を燃焼させてエネルギーを発生させますので、当然燃えカスやカーボンが薬室や銃身内、ガスピストン、などにこびりつきます。これらを効果的に取り除かなければなりません。
サプレッサーも銃の一部ですので、銃本体と同様にクリーニングが必要となってきます。

サプレッサーのクリーニング


1.
クリーニングの頻度-これは一概には言えない問題です。
というのも、サプレッサーの口径、銃身長、弾薬、使用頻度、などによって変化するからです。
一言では答えられるほど、単純ではありません。では説明しましょう。
まず銃身長ですが、長ければガスがより燃焼しますので、たまるカーボンの量も減ります。
次に弾薬ですが、安価な弾薬を使用した場合、粗悪な火薬を使用していますので、付着するカーボンの量も多くなります。
もちろんサブソニックかスーパーソニックによっても、汚れの量は変化します。
口径もそうです。口径が大きくなれば、燃焼する火薬の量も増えますので、より頻繁にクリーニングしなければなりません。
クリーニング時に気を付けなければならないのが、銃口の取り付け部分です。
ねじ込み式であっても、ワンタッチ式であっても、付着したカーボンを長期間放置すると、ガチガチに固まってサプレッサーを取り外し難くなります。
ですのでクリーニングの頻度は、『サプレッサーが取り外しできなくなる前にする』というのが目安です。

2.
次にクリーニングの方法です。まず大きく分けて二種類のサプレッサーがあります。
分解可能なサプレッサーと、そうでないサプレッサーです。
分解可能なサプレッサーは簡単です。分解してCLPを付けたブラシでゴシゴシとこすればいいだけです。
何も難しくはありません。歯を磨くのと同じ要領です。
分解ができないサプレッサーですが、こちらはドイツのSchleTek社の専用クリーニング液を使用します。

サプレッサーのクリーニング
SCHLETEK EVOLUTION SUPPRESSOR CLEANING SOLVENT

一番簡単な方法は、弾丸が出る側をキャップか何かで塞ぎ、サプレッサーを立ててから専用液を反対側から注ぎます。
2時間ほど放置して、専用液を出せば溶けたカーボンが一緒に排出されます。
専用クリーニング液が無ければ水で薄めた皿洗い用洗剤などでも代用はできますが、表面コーティングや錆の可能性を考えると、専用クリーニング液をお奨めします。
いずれにしても、クリーニングが終了したらよく乾かして、銃口との結合部に専用の潤滑油を塗る事を忘れてはいけません。

今回はサプレッサーのクリーニングについて説明してみました。
次回はサプレッサーの種類について説明してみたいと思います。

飯柴



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Posted by ELITEMASTER  at 18:59 │Comments(0)

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