2013年07月23日

ダットサイトの話④


ダットサイトの話の前にエアガンの話をします。
なぜならダットサイトの練習にはエアガンが非常に有効です。

ダットサイトの練習以外にもエアガンは対戦形式の訓練にも最適です。


アメリカの警察の話ですが、練習に実弾をたくさん撃ちます。
普通は紙標的を撃ちます。
紙標的もいろいろあって警察官は人質救出を考え、人質に当てないようにして犯人を狙います。

こんな人質の紙標的

警察官の中には標的の犯人の頭のど真ん中に当てる人が結構います。

つまり射撃のうまい警官はたくさんいます。

そういう警察官でも実際の場面でかなりの人が犯人との撃合いで被弾をするようです。
理由は簡単、標的は打ち返してこないし動かない。
それにエアガンのようなもので対戦式の訓練をあまりしていないからです。
(シムニッション、ペントボールなどもあるらしいですが、ご存知の通りエアガンのように簡単にはできない)

真剣にエアガンで対戦式の訓練をすれば、かなり本番に近い訓練が可能です。

本番では身体をさらせば撃たれるし、隠れたり・あせってしまうと今度は当らない。
本当の緊張感のある訓練をしてないと実戦では役にたたないということで、それにはかなりエアガンは有効です。
犯人役の警察官もそれなりにうまい人だと、ボーと突っ立ているとすぐに痛い思いをすることになるので、やはり戦術的な射撃をして応戦することになります。
さらに、このような緊張感のある訓練を繰り返すことが大事です。

だからアメリカの警察、軍も積極的にエアガン訓練を取り入れ、結果として被弾率がだいぶ下がったということです。

そういう緊迫した状況でも早く・正確に照準できるダットサイト付きの銃は非常に有利です。


ダットサイトの練習にもエアガンは一番いいです。完璧にサイトインしたダットサイトで練習することが大事です。

ではどうゆうダットサイトがいいか?
勝手にランキング
(あくまで僕の個人的な意見ですのでご了承下さい)
◎良い点 ▼良くない点

EO-TECH(イオテック)ホロサイト

◎視界が広く、見やすい(照準しやすい)
▼重い、照準位置が高い、エレベーションの調整範囲が狭い、好みの問題ですがジワジワと滲んだように見えるダット(輝く円?)、レーザー発光という点(長く見ているとなんか目に良くないみたい、注意書きも貼ってある)、価格が高い

エイムポイントM4

◎単三電池1本で使え、省エネ。それなりに見やすい
▼重い、マウントする銃を選ぶ、価格が高い

エイムポイントM3

◎30mmリングでどの銃にもマウント可能、オプションパーツが豊富、かなり見やすい、ボディの割りに軽い
▼電池がCR1/Nだと入手しにくい(LR44x2という方法もあるけど)、価格が高い

エイムポイントT-1

◎小さい、軽い、マウント等オプションも豊富、
▼視界が狭く、思ったより早い照準は苦手、バックアップサイトとして◎
(僕はNVモードなんて使わないのでH-1の方でいい)、価格が高い、

C-more

◎シューティング用と割り切れば◎軽くて明るい(スチールチャレンジ等にはいい)
▼タクティカルとしては雨や埃の多い日は×

PDX-11

◎レンズのクリアーさ、ダット明るさ、0規正の保持、耐久性、生産がライト光機で品質や保証がさらに◎
▼高さが89式小銃に合わせてあるため、M4とかだと低い、今のところ1番暗いモードでも明るすぎる


BED-4-30-2MOA(フロンティア)
◎ダットが小さくクリアー、値段が安い、精密射撃にいい


どれを選ぶかならやはり今のところ価格と品質でPDX-11かな。
(価格が外国製の1/3くらい、10年間保証だし)
試しに一度お店で見てください。

2番はエイムポイントM3
3番はエイムポイントT-1(H-1)

でも自分で見やすいと思い、ちゃんと当るものならOKです。

またまた余談ですが、
今年の春にスイスのB&T(ブルッガー&トーメイー)という銃器の会社に行きました。

B&T(ブルッガー&トーメイー)本社ビル

本社ビルから見たB&Tの全景とスイスの山並み


B&Tの地下にある25m射場

B&Tで、MP-9のタクティカル射撃講習をまる1日受講しました。


MP-9という銃は弾をバラ撒く、ウージーのような機関拳銃と思っていましたが、そうではなく拳銃とSMGの両方の良さを併せ持つ画期的な拳銃でした。


ダットサイト(マイクロT-1)も付いており、命中精度が普通の拳銃と比べて格段に良く、すばらしく当ります。

通常の拳銃のようにホルスターに入れ、抜いてすぐ撃つ時は拳銃のように撃てます。
余裕があれば折りたたみのストックを出して、SMGのように撃てますのでさらに命中精度が高くなります。

こんな感じで服の下に隠せます。

ただし、ホルスターから抜いて初弾を撃つときマイクロポイントT-1の中のダット(赤い点)を探すのに時間が掛かりました。
(慣れてないからか、単に僕がヘタクソだからか)

でもPDX-11に付け替えたら、格段に初弾の対応が早くなりました。
他の人も小さくて軽くてT-1はいいと言ってましたが、覗いてみるとPDX-11の方が視界が広く、ダットがクリアーに見えるので狙いやすいと言ってました。

ダットの使い方や照準規制については次回に。

つづく


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Posted by ELITEMASTER  at 10:37Comments(0)装備品・訓練