2012年09月14日

2009年型Yamaha Vmax 1700レビュー






少し前に、このブログでヤマハ製の新型Vmaxの試乗レポートを載せました。あの時に乗った車両は知り合いが所有しているもので、自分のではありませんでした。今回載せたものは新たに自分が購入した物です。
年式も同じ2009年式ですが、この車両は普通のVmaxとは一味違います。ではどこがどう違うのか、入手した経緯も含めて説明しましょう。

バイク用の高性能マフラーを製作するVance and Hinesという米国のメーカーがあります。
主にレーシングバイク用に高性能マフラーを製作しているメーカーです。
新型Vmaxが発売になった時に、Vance and Hines社はVmax用マフラーを製作するために、ヤマハからVmaxを1台入手しました。そしてその車両を使用してVmax用のマフラーCSONEを完成させました。
その車両がまさにこの車両です。ですので当然Vance andHines製のマフラーが付いています。このCS ONEマフラーは生産第1号でもあります。

CS ONEマフラーが完成後、Vance and Hines社はこの車両を広報用に内外にカスタムを施し、全米各地のバイクショーでデモを行いました。その模様はこのYoutubeで確認できます。 



このYoutubeでVance and Hines社のレップが解説しているように、200馬力という規格外のパワーを最大限に引き出すため、トップスピード・エリミネーターや、ダイナ・コマンド・イグニッションシステムなどが搭載されています。
外観はバイクショーにおける新製品のアピール度を強調するために、カスタムペイントが施されました。しかもペインターはハリウッド映画界などでも活躍するカリスマペインター、クリス・ウッズのオリジナルペイントです。
クリス・ウッズは映画『トランスフォーマー2』でカスタムペイントを施したほどの有名ペインターです。
そのほかにもカスタム箇所はたくさんあるのですが、ページが足りなくなるのでこの辺に抑えておきます。

Vance and Hines社のウエブサイトに行くと、まさにこの自分の車両がCS ONEマフラーのモデルになって載っています。
Vance and Hinesジャパンのウエブサイトにおいても同様です。
これと同型でVmax用のCS ONEマフラーは日本でも入手可能ですが、残念ながら日本では騒音規制に引っかかってしまうので、公道での使用は違法です。



Vmaxには弱点は無いのですが、ノーマルのマフラーだと高性能すぎて音が小さく、車を運転しているドライバーが気がつきにくいという安全上の欠点があります。
暴走族のようにうるさすぎるのも問題ですが、静か過ぎるのもまた問題です。
特に道幅が広いアメリカではそうです。ですので自身の存在を車を運転しているドライバーに気づかせる意味もあり、Vance and HinesのCS ONEマフラーは適度に大きな音が出るので公道での安全性を向上させてくれます。
またこのCS ONEマフラーが出す音はバイクファンならば誰もがしびれる音と音量を出してくれます。

ここまで読めばお分かりかと思いますが、このVmaxは特殊な歴史があり、世界に1台しかない車両です。
自分が今回入手できたのは、自分の友人であるクリス・ウッズの紹介で、CS ONEの広報活動が終了した車両を譲り受ける事ができました。
価格は安くはありませんでしたが、世界に1台しかないVmaxを入手できた喜びでいっぱいです。

ついでというわけではありませんが、自分が写真で着用しているのはKitanica製のMountain Shortsです。レンジショーツと類似していますが、丈が少し長いのに涼しく着用でき、この夏を快適に過ごせました。
日本にはまだ未入荷の品ですが、OTSで特別に取り寄せる事は可能だそうです。

最後になりましたが、ライダーの方たちは制限速度を守って、ヘルメットをはじめとする防護服を着用し、安全で楽しいバイクライフをエンジョイしてください。
軍事作戦においては全員が安全に五体満足で帰還する事が作戦成功の90%以上の要素であり、それはバイクライフと共通します。
Be Safe!


飯柴智亮
  
タグ :V-MAXV-MAX1700


Posted by ELITEMASTER  at 01:54Comments(0)お店の情報