2017年03月25日

コンバット・オールラウンド・テント

MCD (Mission Critical Design) 社製CAT (Compact All-round Tent) テントのご紹介
コンバット・オールラウンド・テント

コンバット・オールラウンド・テント

MCD社とは、数名のノルウェー軍スナイパーによって立ち上げられた会社です(MCD社の日本総代理店はOTS社)。
以前にもこのブログで、同社製の狙撃専用P.R.S.T.トライポッドを紹介しましたので、記憶されている方もいることでしょう。
そのMCD社の新製品、CATテントが入荷しましたので、ご紹介いたします。
コンバット・オールラウンド・テント

コンバット・オールラウンド・テント
これは写真を見れば一目瞭然ですが、狙撃手用にデザインされた一人用テントです。
用途はエマージェンシー・シェルターから、スナイパー・ハイドとしての使用まで、幅広く活用できるように設計されています。
(スナイパー・ハイドに関しての詳細は、私の著書『イラストで学ぶ 現代のスナイパー 実戦編』で詳しく述べているので、参照してください)

実はこれは、私が長年の経験から、商品化を構想していた物とほぼ一致しています。
私が構想していたポイントは以下の通りでした。CATテントはこれらの条件をほぼ満たしています。
コンバット・オールラウンド・テント

コンバット・オールラウンド・テント

•小型・軽量・頑丈な1人用テント。
•設置と撤収に時間を要さず、構造が単純である。
•収納時に場所を取らない。
•スナイパー・ハイドとして使用できる。
•あらゆる天候に対応できる。
•肉眼・サーマル・NVGなどから非発見率を最小に抑える。
•高価でない。
•蛇腹式で潰れない。

コンバット・オールラウンド・テント

私自身、米軍時代に支給されたゴアテックス製のBivy Bagを改造・応用して、スナイパー・ハイドを構築して使用していました。
『改造なんかしなくても、元々それ専用の製品があったらなあ…』というのが動機です。実際、私のカスタム品は設置と撤収に時間を要しました。MCD社のエスペン氏も、全く同じ経験をして、開発したのだと言っていました。
驚かされたのは、ノルウェーですから極地ではもちろん、東南アジアの熱帯雨林、アフリカの砂漠地帯、などでもテストを行い、その都度改良を行ったとの事です。
コンバット・オールラウンド・テント
コンバット・オールラウンド・テント

本体がゴアテックス製ではないので、熱帯では暑すぎるのではと思ったのですが、前後の蚊帳を兼ねたメッシュを活用すれば、通気性は保たれるとの事でした。
耐寒性能に関しては、国土の半分が北極圏(北緯66度33分以北)に属するノルウェー製ですから、心配無用です。
ただ本体の材質に通気性が無いため、内部で携帯コンロを使用する際は、一酸化炭素中毒にならないよう、前後を開けて風通りを良くしてから使用するように、と当然の使用上における注意がありました。
使用方法は簡単で、軽歩兵精鋭部隊での訓練経験があれば、問題なく使用できるでしょう。
簡単な説明書を兼ねたビデオが、MCD社のホームページにアクセスすれば誰でも見る事ができます。
購入された方は、必ず説明を見て聞いて理解してから、ご使用ください。
コンバット・オールラウンド・テント

ノルウェーは物価が高い事で有名ですが、MCD社はコストを最小限に抑えて提供してくれます。
大企業ではなく、少数精鋭で会社をまわしてるからこそ、実現可能な価格帯なのでしょう。
P.R.S.T.トライポッドにしても同じで、他社製の同等品と比較して、かなり低い定価設定です。
もし一人用テントを探されているようでしたら、ぜひこのMCD社製CATテントを試してみて下さい。
きっと満足される事でしょう。

飯柴

必見!C.A.T.の良さを動画で見て下さい。(YOU TUBE)
コンバット・オールラウンド・テント


コンパクトに収納出来るので携帯にはとっても便利です。
コンバット・オールラウンド・テント

組立はテントを出して広げるだけですごく簡単です。
約2~3分で作れます。
もちろん収納も簡単です。
コンバット・オールラウンド・テント

重さは約2.6kgです。




ショットショーの会場で、MCD社員と、ランチを兼ねたミーティング中の筆者。
コンバット・オールラウンド・テント
二人ともノルウェー軍の狙撃手(現在は予備役)。手前が社長のエスペンで、いかにもバイキングの子孫と言った風貌をしている。筆者とエスペンは、お互いが軽歩兵精鋭部隊出身という事もあり、共通の知人(精鋭部隊出身者)を通じて知り合った。属していた軍が米陸軍とノルウェー陸軍と異なっても、バックグラウンドが同じなので話が早い(会話は英語、北欧人はアクセントの少ない英語を話す)。このように、欧米には軽歩兵精鋭部隊コミュニティというものが有り、独自のネットワークを形成している。付け加えると、欧州の軽歩兵精鋭部隊コミュニティには、極真系の空手家が多い。



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Posted by ELITEMASTER  at 15:57 │Comments(0)

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