2012年11月03日
米軍フォート・ベニング基地
米陸軍・歩兵の故郷と呼ばれるジョージア州フォート・ベニング基地を訪れる機会がありましたので紹介してみたいと思います。私はこの基地で基本訓練と空挺学校を卒業しました。非常に思い出のある基地であり、特別な場所です。
フォート・ベニング基地内にある戦車博物館の整備場で珍しい戦車を発見しました。私の元々の専門は対戦車戦闘ですのでほとんどの現用戦車は識別できるのですが、この突撃戦車の詳しい種類はわかりませんでした。
2 58. 私が99年に14週間の歩兵基本訓練を行った2/58歩兵訓練大隊です。
表情からうかがえますが、懐かしいやら恥ずかしいやら、とても複雑な気持ちになります。
ここに来て訓練場や自分が住んでいたバラックを見渡すと、ドリルサージェントにしごかれたキツイ日々の思い出が頭の中に次々と浮かんできました。
例え記憶喪失になっても基本訓練の記憶は無くならないでしょう。それくらい密度の濃い毎日でした。
Airborne School .基本訓練直後に行った米陸軍空挺学校です。習志野駐屯地と同じような250フィートタワーが見えます。怒鳴り散らすドリルサージェントも恐かったですが、冷静な口調で訓練脱落を告げるブラックハット(空挺教官)はもっと恐かったのを覚えています。
難しい事はひとつもありませんでしたが、絶対にミスできないのが空挺学校でした。5回のジャンプを終えてジャンプウイングが自分の胸に付いたときの感動を私は一生忘れる事は無いでしょう。
Ranger School.自分は9.11があってクラスをキャンセルされたので行けませんでしたが、これが米陸軍のレンジャースクールです。陸自にもレンジャースクールはありますが、あれは米陸軍レンジャースクールのパクリであり、ここが本場です。ここから最強の兵士たちが生まれていくわけです。
LBT 82nd Backpack.フォート・ベニング基地内で非常に懐かしい装備を見かけました。
London Bridge Trading社製のLBT-1728A 82空挺専用バックパック(Jumpable)です。
これは私が82空挺在隊当時、Alice Pack以外で唯一降下可能(Jumpable)な背嚢でした。無線機がそのまま入るように設計されており、スペアバッテリーやヘッドセット、アンテナなどの専用ポケットが付いており、現場を理解した優れた設計の装
備に始めて出合ったのがこのバックパックでした。今でも私用で同バッグを所有しています。無線機が当時と比較して進化しているので現在でも当時と同等に性能を発揮できるかどうかはわかりませんが、実証された装備には説得力があります。予断になりますが、現在でもAlice Packを愛用するレンジャー隊員や空挺隊員、特殊部隊員は少なくありません。バトルプルーフされた装備の信頼性は、最新装備にはない頼もしさがあります。
タクティカル プロショップ・エリート
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。