2012年08月22日
バーテックスのレポート
私は米軍での現役時代から現在に至るまで、数多くのタクティカル・パンツ（通称カーキもしくはカーゴパンツ）を使用してきました。しかしどれもが戦闘的なフォルムで、わかりやすく言うと仰々しい外観を持っています。
そしてただサイドにカーゴポケットを付けただけ、何となくタクティカルっぽくしてみただけ、といった製品がほとんどでした。
つまりエンジニアリングが施されていないのです。
そのせいか時として必要以上に目立ってしまって、ロープロファイルに徹したい時などに苦労した経験があります。その点Vertxはロープロファイルな外観で、カーゴポケットなどはよく見ないと付いているのかもわからないほどです。カーゴポケット内部には仕切りポケットがあり、フォールディングナイフや拳銃の予備弾装などを入れておいても、あまり目立たないよう工夫されており、ポケット内で動き回らないようになっています。
この仕切りが無いと長時間動いた場合には、太腿が下段蹴りを受けたような状態になってしまいます。これは歩兵時代からの教訓で、行軍訓練でカーゴポケット内に物を入れておいた新兵が、太腿へのダメージにより行軍不可能な状態になりました。そこまで動かないにしても、ポケット内で物が動き回るのは気持ちのいいものではありませんし、余計な音を立ててしまいます。
Vertxにはその心配がありません。
右側のサイドポケットには隠れてジッパーが付いており、私はここに財布を入れています。
こうすることにより誤って財布を落としたり、満員電車でスリの被害にあい難くできます。
そして驚かされたのがIntelli-Dryテクノロジーによって、撥水性、抗菌、汚れ防止仕様となっていながら洗濯後の乾きが非常に早い事です。これは僻地での任務や荷物を最小限にしたい際などに非常に有効です。
3D縫製していることから動きやすさも特上で、このあたりはアウトドアブランドの最高峰であるアークテリクスとコラボによって製作されたのがよくわかります。
Vertxはポロシャツも製造しています。私自身、『ポロシャツなどどれも同じ』と思っていたのですが、VertxのポロシャツはColdblackテクノロジーを使用して、太陽熱を反射する作用があります。
よって夏季に着用していても涼しい着用感を保てます。また前出のパンツと同様に速乾性に優れているのも特徴のひとつです。これに対して普通のコットン100%のポロシャツでは、すぐに汗だくになってしまい不快感が残ってしまいます。
Vertxで上下を固めれば、一日が終わった時に通常の衣類を着用している時と比較して疲労感が少ないのに気がつきました。またすでに上下とも洗濯機に入れて数十回洗っていますが、形崩れすることなく縮みもありません。
Vertxは数多く存在するタクティカルウエアの中で、最も優れている製品のひとつだと言う事は間違いありません。
飯柴
www.proshopelite.com
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