2012年08月17日

ソロモンのタクティカルブーツ

大好評のソロモンブーツの使用レポートがアメリカからきました。



QUEST 4D GTX Tactical Bootsの使用レポート

1993年に初めて米陸軍士官候補生となってから現在まで、数え切れない距離の行軍訓練を行ってきました。またアフガニスタンのヒンドゥークシュ山脈では、インド大陸がユーラシア大陸にぶつかって海面がせり上がったという地理的な事情から、鋭い岩でブーツの底がボロボロになり、改めてブーツの重要性を再認識したという経験もあります。
歩兵とは読んでそのままのとおり、歩く兵士です。つまり歩けなくなった兵士ほど使い物にならないものはありません。よってブーツは歩兵にとって最重要装備のひとつです。
米軍ではAPC(Armored Personnel Carrier:装甲兵員輸送車)をもじって、LPC(Leather Personnel Carrier:皮製兵員輸送車)という俗語があるほどです。

昨年から約1年間、Salomonのクエストブーツをフィールドにて行軍訓練を含めてかなりラフにテストしてみました。その結果と自分の評価をここで述べてみたいと思います。

まずは安定性に関してです。このブーツはフランスを起源とするメーカーによってデザインされたものであり、元々はスキーブーツなどを扱っていることから、踵部分のバランスと安定性が非常に優れています。フルオート射撃時や反動のきつい散弾銃を撃つ時などに安定したシューティング・プラットフォームを得る事ができます。

次に耐久性ですが、写真のとおりかなり使用しても大きなほころびや破損は見受けられず、基準以上の耐久性を保持しています。この点でも合格点がつけられるでしょう。また爪先がラバーによって補強されているので、朝露の中を行軍していても靴内に水が入りこむことはありません。濡れたブーツほど心地悪いものはありませんので、この点でも合格点を与えられるでしょう。

問題点というほどではありませんが、安定性が通常以上であるために、ブレイクインするのに通常以上の時間がかかります。ですので新品を購入して履き始めた時は硬い感触がしばらくあります。それ以外は全く問題のないブーツです。値段は多少はりますが、価格に十分に合った性能はあるといえます。

最後に余談ですが、もう一枚の写真は私が82空挺時代に愛用したジャングルブーツです。靴底を4度も交換したこのブーツは、走行距離がゆうに1000マイルを超えています。ですが足にピッタリとフィットして、足の一部のような感覚で、靴ズレは一切起こりません。私の軍隊生活の中でも最悪の条件で行われた20km行軍もこのブーツで完走しました。思い出深い装備のひとつです。

飯柴 智亮






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Posted by ELITEMASTER  at 15:53Comments(0)お店の商品情報